パラパワーリフティングの坂元さん町長に報告

パラリンピックでの競技の様子を報告した坂元さん(左)

 東京2020パラリンピックのパワーリフティング女子79㌔級に日本代表として出場した、日出町在住の坂元智香選手(39)が14日午後1時、本田博文日出町長を訪れて出場報告をした。
 坂元さんは鹿児島市出身で、15歳の時に脊髄損傷で車いすユーザーとなった。最初は陸上競技をしていて、トレーニングの一環として取り入れていたパワーリフティングに2017年から本格的に転向。以来、全日本選手権に優勝するなど活躍し、女子73㌔級と79㌔級で日本新記録を持っている。今回、パラリンピックには初出場で、パワーリフティングとしても女子の日本人選手の出場は初めて。女子のパラパワーリフティングにとって、大きな一歩となった大会だった。
 坂元さんは「自己ベストには届かず、残念。80㌔に挑戦し、持ち上げたのですが、腕の伸ばし方などで失敗ということになった。しかし、記録を残すことができ、自分なりに納得のいくものになった」と笑顔で話した。また、大会運営のスタッフやボランティアなど多くの人に支えられた大会に「多くの人に応援してもらい、サポートしてもらいました。無観客など、イメージしていたパラの華やかさは感じられませんでした。こういう事もあったということを覚えておき、次の大会に生かしたい」と述べた。
 本田町長は「坂元さんの頑張りを見て、感動しました。多くの町民が勇気をもらったと思います。3年後のパリ大会も頑張ってもらいたい。健闘を祈っています」と激励。日出産の梨、ハローキティと日出町のコラボ詰合せボックス、城下カレイの湯呑2個をプレゼントした。