別府地区隊友会が「忠魂碑」の清掃奉仕

忠魂碑の清掃奉仕に参加した隊友会メンバー

 (一社)別府地区隊友会(茅野寛治会長)は11日早朝、恒例の青山公園にある「忠魂碑」の清掃を行った。
 毎年秋のお彼岸には、碑前で戦没者の慰霊祭を催行している。別府地区隊友会は毎月5日、各校区支部が輪番制で清掃奉仕に汗を流している。今年はコロナ禍で慰霊祭は延期となった。
 清掃奉仕は茅野会長はじめ、各校区支部長、また行平郁前会長も元気な姿を見せた。さらに現役として陸自別府駐屯地曹友会から八坂綾会長(陸准尉)、今年度で閉鎖が決まった南別府駐屯地(別府地区病院)曹友会から平岩千英会長(陸曹長)らも「OB支援」として参加した。
 「忠魂碑」は日清、日露の両戦争から、太平洋戦争で国に殉じた軍人らの慰霊を目的に建立された。青山公園の「忠魂碑」は、日露戦争後の大正8年、帝国海軍の戦艦主砲を型どった石碑を建立。当時の篤志家によって、日本海海戦でロシア極東艦隊の旅順港閉じ込めのため沈められた、「報國丸」のマストの払い下げを受けて石碑に備えた。碑題はロシアバルチック艦隊を破った当時の連合艦隊司令長官東郷平八郎元帥の揮毫。
 忠魂は日清戦争から太平洋戦争で死傷によって殉じた1347柱を合祀。この戦時遺産は在郷軍人会や遺族会の手によって維持されてきたが、会員の高齢化や逝去により隊友会が受け継ぎ、今日に至る。郷土の遺産継承に活躍しているところ。
 清掃終了後は、碑前に全員が整列、英霊の御魂に二礼二拍手一礼の参拝儀礼で締めくくった。