別府市議会は令和3年第3回定例会の一般質問を21日午後1時から再開し、桝田貢氏(自民党議員団)と市原隆生氏(公明党)がデジタル化や共同調理場、新型コロナウイルス対策などについて、執行部の考えを質した。
一般質問は終了し、27日午前10時から本会議を開き、各委員長報告などを行い、上程中の議案ついて表決を行う予定。
市内のDX推進状況は
桝田貢氏(自民党議員団)
桝田氏は、「DX(デジタルトランスフォーメーション)は、手作業でやっていたものをデジタル化することで効率化するもので、その先に変革をもたらす価値。コロナ禍では必須。企業のDX推進の取り組みは」と質問。
竹元徹産業政策課長は「事業者を取り巻く環境は大きく変わっている。データとデジタル技術を使い、競争上の優位性確保のためにも必要だと思う」と答えた。
桝田氏は「市内の事業所ではまだまだ浸透していない。取り組むべき課題だと思う」として、導入に向けた支援の必要性を訴えた。竹元課長は「関係機関と連携していきたい」とした。
市役所におけるデジタル化についても質問。新貝仁情報政策課長が「様々なデジタルを活用した取り組みをしてきた。公式ラインアカウントサービスでは、欲しい情報を登録して配信するセグメント配信、ごみ分別、ごみ収集日を前日にお知らせや学校連絡網を行い、サービスの拡大を図っている」と説明。
長野恭紘別府市長は「デジタル化、DX化は手段であって目的ではない。デジタル化で人、お金、時間の再配分が行われると思う。市民全員がデジタル化の恩恵を受けられないといけないと思う」と述べた。
また、楠銀天街の運営について「行政として対応が必要な段階にきている。様々な課題があるが、前向きに進めてもらいたい」と要望した。
スポーツ施設の利用状況などについても質問をした。
ワクチン正しい情報を
市原隆生氏(公明党)
市原氏は、新型コロナウイルス対策について「ワクチン打ったら大変なことになるといった誤った情報が飛び交っている。接種の推進に影響は」と質問。
大野高之いきいき健幸部次長が「体に磁石がくっつく、マイクロチップで監視されるなど、科学的根拠のないものがある。SNSに触れる機会の多い若年層への影響が危惧される。正しい情報を積極的に発信したい」とした。
市原氏は、個人で出来る対策や庁舎などの集団感染対策についても質問。樋田英彦健康推進課長は「正しいマスクの着用、手指消毒、マスクなしでの会話をしない、バランスの良い食事や適度な運動などの体調管理、自分にあったストレス解消方法を見つけることも大切」。牧宏爾総務課長は「定期的な消毒、換気の徹底、カウンターやミーティングルームにアクリル板設置、来庁者には、検温や手指消毒などをしている」と説明。市原氏は「正しい情報の提供をしてもらいたい」とした。
共同調理場の運営について、「これまで単独調理場では、給食運営協議会で食材の仕入れなどを確認して決めていると思う。共同調理場になるとどうなるのか」と質問。
奥茂夫教育政策課長が「現在検討中」と答弁。市原氏は「残菜が多いと聞く。調理する人も心傷めている。子どもたちの声を聞き、日本一残菜の少ない調理場にしてほしい」と要望した。この他、下水道整備などについても質問した。