73日ぶりに「ステージ1」に

 大分県と大分市は14日、666人に対してPCR等検査を実施し、大分市の20代パート従業員の女性1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。女性は5日から症状があるが、感染経路は分かっていない。県内の感染者は計8182人となった。
 感染状況を示す指標の重傷者用病床使用率2・3%、病床使用率5・1%、感染経路不明者割合25・8%、人口10万人あたりの1週間の新規感染者2・73人と、いずれも「ステージ1」となり、大分県は全体のステージも「2」から「1」に引き下げた。ステージ1となるのは、8月2日以来73日ぶり。
 これにより、県は県をまたぐ移動については「地域の感染状況に留意し、臨機に行動」とし、会食についても「普段行動を共にしている仲間」や「ワクチン接種完了者のグループ」であれば、対策をしっかりとした上で必ずしも少人数、短時間である必要はない、と変更した。
 しかし、油断をすると「第6波」の危険性もあり、これまで通りのマスク着用、手指の消毒、換気、密になる状況を避けるなどの感染予防対策の徹底を引き続き行うように呼びかけている。
 また、別府市新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・長野恭紘別府市長)も県の発表を受けて、ホームページに今後の対応について掲載した。その中で「ステージ1とは、感染者が散発的に発生するが、医療提供体制に特段の支障がない状況を示すもので、感染しないという状況ではない」とし、「次への備えとして、引き続き、入念な手洗い、不織布マスクの着用、密の回避、黙食、こまめな換気などの基本的な感染対策の継続を」と呼びかけ、不安がある人はPCR検査センターを利用するように呼びかけ、引き続き、感染予防対策への協力を求めた。