衆議院議員選挙がスタート

 第49回衆議院議員選挙が19日、公示された。岸田新総理が掲げる「新しい資本主義」と自民党と公明党の連立政権の実績などを強調する与党と、「政権交代」を訴えて共闘する立憲民主党をはじめ、野党の戦いがスタートした。投開票は31日。大分3区は、いずれも前職の横光克彦氏(77)=立憲民主党=と岩屋毅氏(64)=自民党=の一騎打ちとなり、両候補ともに別府市内で第一声を上げた。

まっとうな政治取り戻す

横光 克彦陣営(立憲民主党、前)

支持者を前に決意を語る横光候補

 8期目を目指す、横光克彦候補は19日午前8時半、別府公園東口で出陣式を行った。約100人(主催者発表)が参加した。
 浜田博・選対委員長が「いよいよ始まりましたが、私は危機感を持っています。誰に投票しても同じ、投票に行けないと政治への不信感が充満している。政治の流れを変えるため、投票によって意思表示をしてもらいたい。団結して横光候補を勝たせてもらいたい」とあいさつ。
 来賓の岡部勝也連合大分副会長と安達澄参議院議員がそれぞれ激励。
 横光候補は「4年前は突然の立候補でしたが、再び国会に送っていただき、有権者に感謝を忘れることはない。あれから4年。この2年間のコロナ禍で、入院している大切な人に会えない、生まれたばかりの我が子をすぐに抱けないなど、人とつながることをガマンし、生活が苦しくなる中、みんな踏ん張ってきた。どの現場もいつか政治が良い方向にしてくれると信じて踏ん張ってきたと思う。しかし、野党の提案は無視され、国会軽視の体質は何も変わっていない。これ以上、数の力で押し通す政治を続けさせてはいけない。国民に寄り添う、ウソをつかない政治、支え合うことを大切にする政治、まっとうな政治を取り戻すため、小選挙区で勝たせてください。共に戦ってください」と力強く支持を訴えた。
 原田孝司県議の発声で頑張ろうコールを行い、支持者に見送られながら、出発した。

夢と希望を持つために

岩屋 毅陣営(自民党、前)

JR別府駅東口で第一声を上げる岩屋候補

 自民党の岩屋毅候補は19日午前9時から、JR別府駅東口で出陣式を行い、約500人(主催者発表)が参加した。
 嶋幸一選対本部長(県議)が「日本の再生を進め新しい活力のある大分県にするためには、岩屋候補は不可欠です。大分のため、日本のために仕事をする力を与えて下さい」。
 幸重綱二・岩屋たけし連合後援会長は「これまでの8期25年間の実績を基に、大臣経験者として大きく活躍できると思います」とそれぞれあいさつした。
 公明党を代表して河野成司大分県本部代表(県議)が「岩屋候補は、外交防衛のスペシャリストとして、国政において不可欠な人です」と山口那津男公明党代表のメッセージを読み上げた。
 続いて、マイクを持った岩屋候補が「この選挙は、日本の未来を、そして故郷の将来を選択する選挙です。どの政権が出来るのか、誰に託すのか、それを決める選挙です。私は全身全霊で、この役割を担いたい。皆さんの力を自民党に、公明党に、岩屋毅に貸して下さい」と力強く訴えた。
 「今は国難です。政治休戦をして大連立を作って、国民のために働くことが本当の政治。今の野党には日本を、故郷を託せない。みんなが夢と希望を持てる日本と故郷にしていきたいと思います」と決意を語った。
 大友栄二選対副本部長(県議)の「勝つぞ」コールで、参加者全員が拳を突き上げた。出陣式終了後、岩屋候補は参加者とグータッチを交わして、遊説に入った。