子どもの読書活動で文部科学大臣表彰

子どもの読書活動が評価されて文部科学大臣表彰を伝達した

 令和3年度の「子供の読書活動優秀実践校・図書館」の団体、個人の文部科学大臣表彰として、読み聞かせ団体パペットキッズと別府市立朝日小学校への伝達式が5日午後3時半、別府市役所で行われた。
 同表彰は、文部科学省が平成14年度から行っているもので、国民の間に広く子供の読書活動についての関心と理解を深めるとともに、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高める活動を推進するため、特色ある優れた実践を行っている学校、図書館、団体・個人に対し、大臣表彰を行っている。今年度は、全国で子供の読書活動優秀実践校132校、子供の読書活動優秀実践図書館43館、子供の読書活動優秀実践団体・個人として49団体、個人3人が表彰された。
 パペットキッズは、平成15年から活動をしていて、現在は会員は9人。乳幼児を対象とした絵本や紙芝居、わらべうたなどを組み合わせて「おはなし会」を出前でスタート。平成21年からは、保護者を対象に布絵本を手作りする「布絵本の会」を行っている。他の読み聞かせ団体とも連携して活動。これまでの活動回数は、年間60回以上で、17年間で千回を超える。
 朝日小学校は、毎日10分間の朝読書を平成24年度から実践し、27年度からはテストが早く終わった時などの隙間時間に読書をする「スキマ読書」を行っている。常時、身近に図書資料がある環境づくりのため、学習に役立ちそうな本、人気のある本、読書が苦手な児童向けの本など、割合を考えながら学級文庫を設置。PTAや地域ボランティア、児童による図書委員会の活動などと連携して、子どもたちの読書活動を支えている。
 長野恭紘別府市長がパペットキッズの亀井和子代表と朝日小学校の勝河馨校長に表彰状を伝達し、「今までの活動に、改めて感謝します。子どもたちが小さい頃から本に親しみ、本を通して経験し、生きていく力をつけていけるような町にしたいとやってきました。活動を通して子どもたちがさらに様々な知見を身に着けることで、別府の未来は明るいと期待しています」とあいさつ。
 亀井代表は「メンバー一同、光栄に思っています。乳幼児を持つお母さんが一緒に楽しめるようにと活動をしてきました。絵本などを読んであげることで、本好きになる小さなきっかけになり、家庭での子育てにつながればと思っています」。
 勝河校長は「学校図書の発展は、司書抜きには考えられません。関係機関、PTAなどと連携して、少しずつ機能を充実してきたことが認められたと思っています。全ての市内の学校図書の代表として表彰されたと思っています。今後も、充実させていきたい」とそれぞれ話した。