別府西中学校3年生の防災教室

タブレットを使って、自分の家の周辺の災害リスクをチェック
学校に設置されているマンホールトイレを組み立てた

 別府市立別府西中学校(杉原勉校長)の3年生は8日と12日の2日間にわたって防災学習を行った。8日は座学、12日は体験学習を実施。
 別府西中学校が防災教育の拠点として中核的な役割を担えるように、別府市、別府市教育委員会と連携して行った。
 防災学習では、防災危機管理課とオンラインで結んで、生徒1人ひとりのタブレット端末を使って「マイ・タイムライン~わが家の避難計画~」を作成した。
 自宅の周辺には、どのような災害リスクがあるかを調べ、非常持ち出し袋など日頃、どのような備えが必要か、警戒レベルごとにどういった行動を取ればよいかなどを学んだ。
 体験学習では、体育館とグラウンドで4クラスに分かれて地震体験車、車いす体験、応急担架、マンホールトイレづくりを行った。地震体験車では、震度7も体験し、激しい揺れに驚いた様子だった。車いす体験では、乗る体験と押す体験両方を行い、スロープをのぼるなどした。マンホールトイレ設置では、協力して手順に沿って5分を目標に組み立て、実際に中に入ってプライバシーが保てるかを確認した。
 また、災害時の避難行動類似体験活動もして、実際、災害が起きた時にどう行動すべきを学んだ。
 お母さんが防災士で家でも防災について話をするという川口海里さん(15)は「自分の家の回りの危険を再確認でき、学校の設備についても知ることが出来た。地震体験車は揺れるとあらかじめ分かっているので、心構えが出来るが、大きな揺れは経験しないと分からないので、良かった」と話した。