「令和3年秋季全国火災予防運動」(9日から15日)の一環で、別府市消防本部予防課職員、市消防団女性分団員、市民生児童委員の8人は11日午後2時、市内2町の一人暮らし高齢者(65歳以上)15世帯を防火訪問した。
市内在住の一人暮らし高齢者宅からの出火防止と住宅火災による死傷者をなくすことが目的。
診断項目は①寝室に住宅用火災警報器が設置されているか②台所のコンロ周辺に燃えやすいものはないか③暖房器具の取り扱いについて④仏壇に灯明や線香をあげるか――など。
70歳代女性は「料理中はコンロから離れないようにしており、離れるときは火を消すように心がけています。ストーブは使わないようにしています。自分のところから火を出さないように、気をつけています」と話した。
10日の時点、市内の火災件数は31件で、5件が住宅火災。死者2人、負傷者4人。令和2年は20件(うち住宅火災6件)で、2人の命が失われている。いずれも住宅火災。
永路尚道予防課長は「火災の発生をゼロに抑えることは不可能かもしれませんが、市民の皆さまがどんなときでも『火の用心』を抱いていただければ、火災発生がゼロに近づくものと考えています」と話した。