世界農業遺産の「ジアスガイド」研修会

4回の研修を終えて認定証が渡され、今後ガイドとして活躍する

 一般社団法人豊の国千年ロマン観光圏(会長・松川幸路別府市観光・産業部長)と国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会(林浩昭会長)は、世界農業遺産の説明が出来る「GIAHS(ジアス)ガイド」育成研修会の最終回として15日午前8時半から、現地研修などを行った。研修は全4回実施。
 「森」「里」「海」をテーマに、国東製炭で菊炭生産の現場を見学し、お昼は農村レストラン「いっちゃばちゃ」(国東市)で家庭料理を食べて、農村民泊について、代表の岡野辰造さんらから話を聴いた。
 午後からは、安岐町の橋上農園で原木しいたけを生産している橋上智和さんが世界農業遺産の循環について説明し、ほだ場を見学した。最後に、日出町の大神漁港から漁船に乗って海から眺める別府・国東半島の風景を楽しみ、日出漁港で下船した。
 その後、別府市にあるAPUプラザ・オオイタに戻り認定証交付式を行った。林会長から認定証を授与し、国東の七島藺を使って作ったネックストラップがついたガイド時に首からさげるネームカードを贈った。
 参加者からは「漁船でクルーズを行うというのは、とても良いと感じた」「皆さんの営み、生業を知ることが出来た。ストーリーがあると観光が光ると思った」「生産者と触れ合うことで、いろんな要素があると気づいた」など、それぞれ感想を述べ、研修を通じて得た知識や体験をガイドに生かしたいと口を揃えた。