令和3年第4回別府市議会定例会は9日午前10時、一般質問で泉武弘氏(行財政改革クラブ)、平野文活氏(日本共産党議員団)が不登校児童対策、子どもの貧困対策、小倉グリーンハイツの諸問題、保険料・公共料金値上げ・福祉の見直しなどについて質問した。
午後からは、日名子敦子氏(自民党議員団)が質問する。
子どもの貧困対策は
泉武弘氏(行財政改革クラブ)
泉武弘氏は子どもの貧困対策について「貧困家庭では子どもの年齢が上がったとき、低学力になるという調査結果がある。進学、就職にも影響がある。教育委員会が持っている情報は給食費が払えないなど、市長部局が持っている情報は市営住宅の家賃が払えない、水道料が払えないなどがあると思うが、情報の一元化されているのか」と質問。
内田千乃子育て支援課参事は「されていない」と答弁。
「データの一元化をしないと、対処療法でしか出来ない。まったなしだと思うが」と質問。
長野市長は「一元化すれば実態が見えてくることはあると思う。児童生徒から見えてくることがある。今後、検討していきたい」と答えた。
「市内に10カ所の子ども食堂がある。コンビニやスーパーなどで使わない食材が捨てられている。子ども食堂に利活用が出来ないか。そこに行政が入れないか」と質問。
長野市長は「限られた食材なので、社協を中心に話をしている。マッチングするものを作り上げていく」と答えた。
「年越の食材を買えない家庭がある。コンビニ等にお願いできないか。あらゆる団体と連携しないといけない。行政だけでは出来ない。行政が中心となって出来ないだろうか」と要望した。
そのほか、不登校児童対策について質問した。
小倉グリーンハイツの諸問題
平野文活氏(日本共産党議員団)
平野文活氏は小倉グリーンハイツの諸問題について「9月議会が終わったのが、27日。グリーンハイツに上水道を管理している業者から文章が配付された。会社の代表者と連絡が取れないや解任されたなどの内容だった。監督官庁の環境課に訪ねたい。この専用水道はいつ設置されたのか。給水対象世帯と人数は」と質問。
堀英樹生活環境課長は「届出によると昭和38年から開始された。給水世帯は不明だが、給水人口は令和3年3月末時点で441人」と答えた。
「別府市のこれまでの方針として道路整備をしたときに水道を整備してきたが、道路整備を待たずに整備をできないか」と質問。
山内佳久上下水道局次長は「上下水道局が引き取るためには、維持管理に支障が出ない設備であること、トラブル防止の観点から別府市道に認定されていることが前提となる。しかし、住民が不安に思っていることも十分承知しているので、市の担当部署や水道施設の所有者と連携しながら技術的なアドバイスなど協力していきたい」と答えた。
「道路整備の手順はどういうものか」と質問。
安部英樹都市整備課参事は「地元の皆さんの個々の協力が必要。寄付状況で変わる。寄付をいただいた道路は市道認定していく」と答えた。
そのほか、保険料・公共料金値上げ・福祉の見直し、ひとまもり・おでかけ支援事業の拡充策などについて質問した。