さんふらわあ乗場で不審者等対応訓練

不審者に対応するためのさすまた訓練も行った

 ㈱おおいた観光サービス(奥村伸幸社長)と㈱フェリーさんふらわあ別府支店(楢崎均支店長)は不審者(物)等を発見した時の対応訓練を7日午前10時半から、フェリー待合室で行った。
 奥村社長が「最近では、無差別で時間も場所も選ばない犯行が起きています。万が一、そういった場面に遭遇した場合には、訓練を思い出して、適切な対応をとってほしい。皆さんとお客様の身を守るものです。緊張感を持ってやってほしい」とあいさつ。
 訓練は、午後5時半頃、待合室が乗船手続きなどで混雑している時に、男が灯油のような油臭いものをゲームコーナー近くの床にまいて「責任者出せ」などと大きな声で叫んでいるーとの想定。
 巡回中のチーフマネージャーが発見し、事務所や楢崎支店長に連絡するとともに、110番通報。乗客を誘導して、外の安全な場所に避難させた。駆け付けた別府警察署の警察官に状況を説明し、男がトイレに逃げ込んだことを報告。警察官がさすまたなどを使って押さえこみ、逮捕した。
 引き続き、さすまたの使い方の指導を警察官から受けた。「さすまたを使用するのは、最後の手段。まずは客と自分の身の安全を図ってもらいたい。使用する時には、必ず2人でやってほしい」と話し、効果的な使い方について教えた。
 訓練終了後、穴井成人別府署警備課長が「訓練を通じて要領や必要性を確認してもらえたと思う。今回は液体をまいただけだが、犯人が火をつけた時のことを想定した対応も各自で考えてもらえれば、いざという時に対応出来る。継続して訓練をしてほしい」と講評した。
 最後に、楢崎支店長が「避難誘導する時、逃げ遅れた人がいないか確認することも必要だと感じた。最近では、考えられないような事が起こる。身近に起こることも考えて、取り組んでほしい」と述べた。