サッカーJFLに所属し、別府市をホームタウンの1つとしている、ヴェルスパ大分の来シーズンの新ユニフォームに、別府竹細工とコラボしたデザインが採用され、別府市竹細工伝統産業会館で16日まで展示されている。
別府竹細工には200種以上の編組があるが、基本となるのは8種類。その中で、「六ツ目編」をデザインに取り入れた。「六ツ目編」は強度のある編組で、チームの結束力を表現している。
ユニフォームはホーム用とアウェイ用があり、キーパーは黄色と緑。その他の選手は青と赤。スタイリッシュな中にも、伝統を感じさせるものに仕上がった。
初日の14日午前10時には、MFの中野匠選手(26)とDFの土田直輝選手(23)が会場を訪れてユニフォームを見て「カッコいい」と笑顔を見せた。その後、2人は竹鈴作りに挑戦。カラフルな竹ひごを竹鈴の編み目に差し込む。「難しい」と言いながらも、世界に1つだけのオリジナル竹鈴を完成させた。
昨年はリーグ優勝を果たし、今年は連覇を狙ったものの、3位でシーズンを終えた。中野選手は「監督が変わって、序盤はつまずいたが、終盤は監督のやりたいサッカーを理解し、6連勝、無失点で3位で終えた。連覇できなかったことは反省点だが、来年は優勝できるように一丸となってやっていきたい。ユニフォームがよりカッコよく見えるように活躍したい」。
土田選手は「チームとしては、連覇の目標を達成できなかった。個人的にも、あまり試合に出ることが出来なかったので、来年はしっかり優勝できるように、チームにもっと貢献できるようにしたい。ユニフォームも新しくなったので、新鮮な気持ちでプレーできると思う」とそれぞれ、新しいユニフォームを前に、新シーズンへの思いを語った。
展示会は16日まで、午前9時から午後5時に見ることが出来る。入館料は、高校生以上390円、小・中学生130円。