別府大学の創立70周年記念式典

あいさつをする二宮滋夫学校法人別府大学理事長

 別府大学は創立70周年記念式典を18日午後2時、ビーコンプラザコンベンションホールで開催し、来賓、職員、学生ら2310人が出席した。
 70周年記念は、創設者佐藤義詮氏の思いを継承し、新たなステージを創り出すため「原点から未来を創る」をテーマにした。
 吹奏楽団がオープニングを飾った後、二宮滋夫学校法人別府大学理事長が「世界は今、政治、経済、思想などあらゆる面で複雑化、多様化が進むとともに、想定外の自然災害、パンデミックの発生など、先行きが読めない不透明な社会となってきております。学生の皆さんには、今こそ、建学の精神の意味を踏まえ、これからの人生においてどのような状況に遭遇しても、たくましく、そして柔軟に対応できるよう、勉学、自己研鑽に励んでいただくことを期待します」。
 飯沼賢司別府大学長は「人でいうと70年は古希となり、大学もずいぶんと長い歴史を経てきました。戦後の焼け野原に、創立者の佐藤義詮先生は『真理はわれらを自由にする』という高い理想の旗を立てました。担い手である学生、教職員らは、決意を新たにアフターコロナの大学づくりの方向を共有したいと思います」。
 来賓の大塚浩県企画振興部長(県知事代理)、長野恭紘別府市長、梅林秀伍別府大学後援会長がそれぞれあいさつした。
 記念講演として、仲嶺真信別府大学名誉教授が「真理はわれらを自由にする―佐藤義詮先生のロゴデザインに寄せる想い―」をテーマに行った。
 「16条光芒、VERITAS LIBERAT、花柄ロゴデザインはギリシアやラテンの個展から得た見識を、建学の精神として表明するもの」と説明した。
 そのほか、飯沼学長が「建学の精神はオリーブの花のように未来を輝かせる」、創立70周年記念事業「オリーブプロジェクト」に参加した学生16人が「わが大学、わが学科の未来」をテーマにそれぞれ発表した。
 オリーブプロジェクトに参加したメンバーとタイトルは、次のとおり。(敬称略)
 【文学部】▽国際言語・文化学科=白石楓葵(3年)、吉田未知(2年)「Back to the Origin~大学の原点から国際言語・文化学科の未来を考える~」▽史学・文化財学科=武川舜(3年)、大田悠人(2年)「史学・文化財学科のオーラルヒストリーを踏まえた未来への提言」▽人間関係学科=久門健太(3年)、渡辺拓己(2年)「我が学科の未来~源泉を足掛かりに~」
 【食物栄養科学部】▽食物栄養学科=堀田春佳(3年)、有田歌純(2年)「子どもから高齢者まですべてのライフステージを支える食物栄養学科」▽発酵食品学科=藤澤凱大(3年)、多川優也(2年)「古くて新しいモノへの挑戦」
 【国際経営学部】▽国際経営学科=帯刀日向(3年)、尹麗萍(2年)「国際経営学科の未来~グローカルコミュニティの確立に向けて~」
 【短期大学部】▽初等教育科=堺咲綾、秦真輝(2年)「そうだったかも、そしてそうなってほしい初等教育科」▽食物栄養科=安藤智美、甲斐明日香(2年)「食物栄養科STORY」