広瀬大分県知事が杵築市を訪問

杵築市の政策について意見交換をした広瀬知事(右)と永松市長

 広瀬勝貞大分県知事は23日午前10時、杵築市役所を訪れて永松悟市長と今後の杵築市の政策について意見交換を行った。
 10月に市長選挙で永松市長が3期目の当選を果たして、意見交換をしたいとの知事の意向を受けて実現した。
 冒頭、広瀬知事は「選挙が終わったら早く新しい取り組みを聞かせてもらおうと思っており、ようやく実現してうれしく思っています。これまで行財政改革を行い、大変だったと思いますが、財政状況も何とか持ち直したようで良かった」とあいさつ。
 永松市長は「財政健全化も少しずつ光が見えてきた感じです。県のアドバイスや支援のおかげだと思っています。3期目に入り、大規模災害に備えるインフラの維持、更新、高齢化、極端な少子化、人口減少などの中で、いろんなサービスを提供するためには、財政基盤がしっかりしていないといけません。皆さんにご心配をおかけしないように、今後も行財政改革に努めていきたい」と話した。
 意見交換は非公開で行われ、終了後、永松市長が企業撤退の跡地への企業誘致の問題や大分空港が「宇宙港」になることから「隣接する市として、産業の集積や人材育成に貢献したい」との思いを語った。
 広瀬知事は「跡地の企業誘致については、これからも協力したい。永松市長が県職員時代、福祉を担当してもらっており、今年、大分県は『健康寿命日本一』になった。これからも、杵築市としっかり手を組んで、県政を推進していきたい」と話した。