別府市は7日、春木川公園の整備運営事業における設置予定者に、特定目的会社「ミネルバ株式会社」(仮称)を選定したと発表した。
春木川公園は、昭和30年に許可を受けた石垣土地区画整理第1工区地区の事業で、地区内の土地所有者の土地減少により生じた土地。昭和35年に近隣公園として都市計画決定がされている。昭和41年の大分国体開催にあたり、苗圃として利用を開始し、平成18年まで利用していたが、現在は未利用地になっている。面積は約1200平方㍍。本来、土地区画整理事業で創出された公園用地は、その事業完了時に公園として供用開始する必要があったが、長年、整備されずにいた春木川公園が、事業化へ大きく前進した。
今回選定された、ミネルバ㈱は、㈲ゴトーシステムサービスに加え、一般社団法人ミネルバスポーツクラブ、㈱青木商事、㈱西商店で構成されている。事業選定には4応募者が提案を行い、選定委員会で書類審査とプレゼンテーションを行った。事業の実施方針、実施体制、施設の整備計画、管理運営計画、事業計画、価額審査の総合評価で一番高かったミネルバ㈱が選ばれた。
計画では、「別府を支える 春木川パーク」をコンセプトに、国道10号の西側には、3分の2を2階構造にし、1階にはスーパーマーケット「トライアル」が出店。2階部分には、スポーツを楽しめる人工芝グラウンドをメインに、クラブハウス、ふれあい広場などを設ける。
東側には「育てる花壇広場」や「資さんうどん」が出店を予定している。
周辺には、買い物施設が少ないという地域の社会的課題解決や、スポーツ施設を併設することで健康増進、県内外の団体と連携イベントを行うことで経済活動の発展に寄与すると期待されている。また、災害時は、避難施設として開放し、食料品などの提供も行うとしている。
さらに、計画では約250人の雇用を予定しており、所期投資額が他の応募者と比べて優れていたことや別府市に納付する使用料等が年間約1400万円程度と見込んでいることなどが評価された。
来年3月末のオープンに向けて、設置予定者と協議を続けるとともに、都市計画変更などの手続きを行ったあと、契約を結ぶことにしている。