初めて「まん延防止等重点措置」要請へ

 大分県は、20日に304人が新型コロナウイルスに感染したと発表。19日の270人を超え、2日連続で過去最多となり、初めて1日の新規感染者数が300人を超えた。感染状況を「ステージ3」に引き上げた。
 感染拡大が止まらない中、対策本部を開き、来週にも国に対して初めて「まん延防止等重点措置」を要請することを決めた。政府は、25日にも、大分県を含め10道県で「まん延防止等重点措置」を決定する見込み。
 また、今後の具体的な対策について、感染力の強いオミクロン株が拡がっていることから、▽不要不急の外出を控える▽人込みを避ける▽「新しいおおいた旅割」は、21日から新規予約を停止、すでに予約分を含む27日以降の助成利用停止▽会食に起因する感染例も多く、マスク会食、密にならない配席の工夫、席の移動を行わない▽学校では、可能な限り密集を避ける工夫を行うとともに、授業や部活動において、できるだけ対面や身体接触を回避するなどする▽抗原検査キットの積極的な活用や、体調不良の人が家族で1人でもいるときは、躊躇なく休むーとしている。
 職場内での感染も多いことから、時差出勤や在宅勤務の活用など、事業継続に取り組むように求めている。
 飲食店については、政府と協議等の中で検討を進めるが、営業時間の短縮要講などを行うことにしている。
 クラスター(集団感染)対策として、社会福祉施設や学校等に抗原検査キットを配布している。不足した場合は、追加で配布を行う予定。同時に、今月末までに県内23カ所で無料検査場を設置し、検査体制の強化を図る。
 警戒感を緩めることなく、常時の換気と不織布マスクの適切な着用、手指の消毒など基本的な感染予防対策を行い、体調が悪い場合は、早期の受診を呼びかけている。