別府警察署(幸野俊行署長)交通課は25日、昨年1年間の交通事故状況をまとめた。
死者数は2人減少したが、人身事故、負傷者、物損事故は増加した。
交通事故状況は、人身事故296件(対前年比2件増)、死者3人(2人減)、負傷者368人(7人増)、物損事故3269件(151件増)。
交通死亡事故は3件で、2月7日未明に若草町の国道10号で、普通自動車と自転車が衝突し、自転車を運転していた女子大学生が死亡した。4月30日夕方に野口中町の市道で軽四自動車と原付バイクが衝突し、原付バイクを運転していた高齢男性が死亡した。9月29日夕方に大字鉄輪の県道別府山香線と市道の交差点で軽四と原付バイクが出会い頭で衝突し、原付バイクを運転していた女性が死亡した。
人身事故296件を路線別にみると、国道89件、県道59件、市道130件、その他18件となっている。事故の多い時間帯は、午前7時から午後7時となっている。
事故形態は、人対車46件(うち横断中25件、その他21件)、車対車249件(うち正面衝突4件、追突105件、出会い頭67件、追い越しなど2件、左折時13件、右折時29件、その他29件)、車単独1件(うち工作物追突など1件)となっている。
事故原因は、前方不注視88件、前方不注視63件など。
後藤浩周交通課長は「大分県下の交通事故死者数は、過去最少の36人でした。別府市内の交通事故については、交通事故死者数は3人と一昨年の5人から2人減少しましたが、いまだ尊い命が奪われています。交通事故死者数は減少しましたが、人身事故、物損事故とも交通事故の発生件数は増加しており、一つ間違えば重大事故につながるような交通事故も発生しています」
「別府市内で発生した交通死亡事故の原因を見ると、信号無視や一時不停止などの交通違反が原因で死亡事故が発生しています。ドライバーは運転される際、しっかり前を見て運転に集中し、周囲の道路状況や交通規制などを確認して安全運転に努めて下さい」とコメントした。