大分県と大分市は28日、2419人に対してPCR等検査を実施し、大分、別府、中津、日田、由布、豊後大野、豊後高田、国東、佐伯、宇佐、竹田、津久見、杵築、臼杵の各市と玖珠と日出の両町、姫島村、県外の10歳未満から80歳以上の男女393人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の感染者数は、過去最多となった。
クラスター(集団感染)として、別府市内の幼児教育・保育施設2カ所を確認。関係者の検査を進めている。
年代別では、20代74人、10代66人、30代60人、40代59人、10歳未満57人、50代32人、60代28人、70代10人、80歳以上7人。経路別は、不明164人、家庭149人、施設25人、知人20人、職場16人、県外9人、学校と会食各4人、医療機関2人となっている。
別府市の感染者は67人。年代別では、10歳未満18人、20代12人、40代9人、60代7人、10代、30代、50代各6人、70代2人、60代1人。経路別は、不明23人、施設16人、家族15人、職場7人、知人4人、学校と県外各1人。
別府市以外の市町村等の感染者数は、大分市215人、中津市24人、豊後大野市14人、県外11人、日出町10人、日田市、宇佐市、竹田市各9人、由布市8人、国東市、佐伯市、杵築市各3人、津久見市、玖珠町、姫島村各2人、臼杵市と豊後高田市各1人だった。
「濃厚接触者」は事業所が判断
大分県は、急激に拡大する新型コロナウイルスについて28日、保健所が行っている職場での濃厚接触者の特定について、各事業所で行い、それぞれの判断で自宅待機などの指示をするように求めた。保健所は、学校や社会福祉施設、医療機関などクラスター(集団感染)発生リスクが高いものに限定して対応するという。
これまでは、陽性者が確認されると、保健所職員が健康状態などを聞き取り、勤務先での行動履歴や濃厚接触者の特定を行ってきた。しかし、オミクロン株の登場により、感染者が急増。追跡調査の期間を14日前から2日前までに短縮しているが、さらに感染者は増え続け、業務が圧迫されているため。ただし、クラスターが疑われる場合は、事業所においても従来とおり疫学調査を行うことにしている。
県では、濃厚接触者の定義についてホームページに掲載するとともに、各事業所に文書で配布する。