永松悟杵築市長は15日午後3時半、定例記者会見を開いて令和4年度の新年度予算案について説明をした。
一般会計は172億7千万円で、前年度の当初予算額と同額。特別会計は、ケーブルテレビ事業4億5427万円、国民健康保険41億6676万円、後期高齢者医療4億5631万9千円、介護保険38億6939万8千円、農業集落排水事業1億4631万1千円で、合計90億9305万8千円(前年度対比2・3%減)。公営企業会計は、水道事業8億4570万6千円、工業用水道事業2562万5千円、下水道事業13億3656万2千円、山香病院事業36億1264万3千円で、合計58億2053万6千円(同2・6%増)となっている。
歳入では、太陽光発電設置などによる固定資産税の増加、国庫支出金では、重層的支援体制整備事業交付金や新型コロナウイルスワクチン接種に対する補助金などの増額、ふるさと杵築応援寄付金の増加などを見込んでおり、財政調整基金は前年度に続いて繰り入れを行わない編成を行った。
歳出では、八坂・東地区の旧ゴルフ場予定地を工業団地として活用できるように整備に必要な調査を行う経費7173万1千円。子ども・障がい・高齢・生活困窮といった分野を問わず広く、地域住民を対象とした包括的な支援を目指す「重層的支援体制整備事業」に新たに取り組むため1億1342万円を計上。国指定史跡「杵築城跡」の保存、活用、整備を行う計画を策定するため、調査費をあげる。
また、新型コロナ対策経費として、ワクチン接種体制確保や学校内で対策を行うスクールサポートスタッフの配置、学習指導員配置などを行う予定。
永松市長は「社会保障費は今後も増えていくと思う。対策型から予防型に切り替えることが重要で、重層的支援体制を整備し、取り組んでいきたい」と話した。