北村義浩日本医科大教授と懇談会

北村教授(右下2人目)が新型コロナの現状と今後について
オンラインで話し、地域活動について意見交換をした
市内の各会場からひとまち協議会のメンバーがオンラインで参加

 市内7自治区で活動をしている「ひとまもり・まちまもり協議会」と長野恭紘別府市長が参加して、コロナウイルスと地域活動についてオンライン懇談会「きかせて キタムラ先生」を17日午後1時半、市内5カ所と東京を結んで初めて実施した。
 長引くコロナ禍で、地域活動や交流活動などが実施しにくい現状がある中で、別府市の感染症対策アドバイザーでもある日本医科大学の北村義浩特任教授が今後のコロナ対策などについて講話し、意見交換を行った。
 はじめに、白石修三防災局長が別府市の感染状況について「第5波が終了し、10月24日から感染者が確認されていませんでしたが、1月5日から急増して、2月16日までで、1796人が感染している。2月4日には最多の109人の感染を確認しました。家族の感染が多くなっている」などと説明した。
 引き続き、北村特任教授が全国の状況や対策について講話した。「感染状況が下ったように見えるけど、次の山への小休止みたいな国も沢山ある。このまま下がってくれるのかという不安はある。このまま下がるとは思うが、下がるスピードはよく分からない」などと話した。
 出席した協議会関係者からは「自治会活動は用心をしているが、2年間振り返ると、自粛が多かった。来年度に向けてどの程度続けていけば良いのか」「3回目の接種を受け、知り合いにも打つようにすすめているが、副作用がどうだったのかという話が多い」「ステルスオミクロンはどうなりそうか」などの質問が出た。
 北村特任教授は「地域の活動の中で、屋外の活動はおおむね大丈夫。オススメは、マスクをして1㍍以内で活動すること。屋内は、換気をしているからマスクをしなくてよいとか、アクリル板を置かなくてよいという人もいるが、換気はよどんでいるウイルスをキレイにするということだけで、飛沫は飛んでくるので、対策は必要。マスク、アクリル板、距離をとった上での換気。1年ぐらいはこの対策を続ける必要がある。あと1年はどんなことがあってもしなければいけない」とした。
 ワクチンについては「副反応は、人にもよると思いますが、基本的には軽い人が多い。私も発熱も倦怠感もなかった。病原性が一番強かったのは、デルタ株。3~5倍病原性が弱くなったのがオミクロンだと言われている。皆さんがワクチンを受けてくれたおかげで、それほど深刻なことになっていない。基礎疾患を持っていても、しっかりと治療をしていれば、重症化しにくいので、かかりつけ医などと連携してほしい」とした。