別府市は、子どもの居場所づくりネットワーク会議を立ち上げ、第1回の会議を17日午後2時半、市男女共同参画センターで開いた。
子どもの貧困対策が課題となる中で、子どもたちの居場所づくりに取り組んでいる多くの団体と交流、情報共有をすることで、支援を行うのが目的。子ども食堂や学習支援などを行っている14団体が参加している。
はじめに、別府市子育て支援課から、別府市の取り組みについて説明。別府市では、令和4年度に子どもの貧困対策に係る協議会を設置し、支援を行っている団体のニーズを把握し今後の方針を検討することにしている。ネットワーク会議もその一翼を担う。
社会福祉協議会から、令和4年度から実施する子ども食堂活動継続支援金について説明。市内で1年以上活動実績がある団体で、年6回以上定期的に開催する予定があり、1回当たりの子どもの参加者が5人以上ある地域住民、ボランティア団体、NPO法人が運営する子ども食堂に対して、支援を行うことにしている。
また、出席した各団体が活動内容を報告。課題などについて意見交換をした。参加者からは「困りは、それぞれの団体や公共機関で情報が止まっていて、共有できていないのでは。活動を市のホームページに公開するとか、オンラインで情報共有するなどできればいい」「学校でお知らせを配布するのも許可がいろいろ必要で、時間がかかる。ネットワークに参加しているところは簡単にできるようにしてもらえれば、子ども食堂に来る子どもたちも増えると思う」「他の団体にも見学に行くなり、体験をさせてもらえればと思う」などの意見が出た。
子育て支援課などは「今年度中にホームページで情報を公開をしていく。チラシを回覧板で全戸回覧したいと思っている。困窮するはずがない家庭でも子どもにお金が回らず、子どもが貧困になっているところがあり、貧困の定義づけが難しい」「学校へのお知らせは配慮できると思う」とし、他団体への見学についてはそれぞれの判断で「いつでもどうぞ」という団体もあった。
今後も意見交換などを続け、情報を共有することで、子どもたちの貧困解消へ支援していきたい考え。