別府鶴見丘高校は236人が巣立つ

1人ひとりに卒業証書が手渡された

 大分県内のほとんどの公立高校で1日、令和3年度の卒業式が挙行された。
 別府鶴見丘高校(石井利治校長)では、午前10時に体育館で第74回卒業式を開催。236人が3年間慣れ親しんだ学び舎を巣立ち、それぞれの道へ新たな第一歩を踏み出した。
 生徒1人ひとりの名前が呼ばれ、石井校長が卒業証書を手渡して「卒業おめでとうございます。鶴見丘での3年間はどのような思い出で彩られているでしょうか。コロナ禍で、入学当初に描いたような思い通りの高校生活を送ることは出来なかったのではないかと思います。自分たちの出来ることを探り、精一杯努力する皆さんの姿に救われました。鶴見丘で学び身につけた力に自信を持って挑戦し続けるタフな人でいて下さい」と式辞。
 来賓の日名子健太郎PTA会長が祝辞を述べた。
 在校生代表が「新しい環境で不安になったり、高い壁にぶつかるかもしれませんが、タフな精神力で乗り越えていくと信じています。先輩たちが築いた伝統を立派に引き継いでいきます」と送辞。
 卒業生を代表して、間部陽菜さんが「沢山の希望を胸に入学をし、果たすべき使命を見つけて力をつけると決意をしました。鶴見丘での濃密な時間の中で、少しずつ成長してきました。しかし、コロナがそれを一変させました。突然の休校や楽しみにしていた修学旅行の中止などやるせない気持ちになりました。そんな中でも、最後の文化祭を開催することができ、どんなに困難な状況でも団結すれば出来ることがあると学びました。当たり前にできるばずの多くのことを手放しましたが、後輩、先生、仲間、家族の多くの思い出の数々は大切なものとして残っています。見つけたそれぞれの使命をこれからも果たしていきたい」と答辞を述べた。
 野木村勘太郎さんが、卒業記念品として体育館用のプロジェクター1台の目録を手渡した。プロジェクターは、卒業式で使われ、卒業証書を授与される生徒1人ひとりの姿を映し出した。
 最後に校歌を歌い、新しい門出を拍手で見送った。