別府市教育委員会が連絡協議会立ち上げ

市内の不登校の現状について報告が行われた

 別府市教育委員会は「別府市不登校児童生徒支援連絡協議会」を立ち上げ、17日午後3時半、野口ふれあい交流センターで第1回会議を開いた。小・中学校長、子育て支援課、障害福祉課、教育相談センター、フリースクールなど関係者11人で構成されている。
 寺岡悌二教育長が、委員を代表して志賀貴代美市立亀川小学校長に委嘱状を手渡して「新しい制服などを着て生き生きと門をくぐった生徒、児童が学校に来られなくなり、不登校になることを考えると責任を痛感しています。現状と課題からどのようなことが出来るのか。すべては子どもたちのためにを考えながらやっていきたい」とあいさつ。
 委員長に小野貴美子大分県公認心理師協会長を選任。別府市の不登校児童生徒の現状について説明があった。
 「不登校児童生徒」は、年間30日以上登校しなかった児童・生徒のうち、何らかの心理的、情緒的、身体的、社会的要因・背景によって登校しない、あるいはしたくても出来ない(病気や経済的理由、新型コロナウイルスの感染回避を除く)状況。令和2年度は、小学校は46人、中学校は126人。要因としては、小学校では親子の関わり方、生活リズムの乱れ、無気力・不安など。中学校は友人関係、生活リズムの乱れ、無気力・不安など。「90日以上の欠席が増えているのが気になる。要因が1つというのはないのかと思う」と分析。
 学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、児童、生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指し、「チーム学校」で支援をするため、平成30年度からすべての公立学校に教育相談コーディネーターを配置するなどしている。
 学校やフリースクール「皆の教室」、不登校・ひきこもりを考える親の会、障害者自立支援協議会子ども支援部会など委員から取り組みを紹介した。
 次回以降は、テーマを絞って協議を行う。