別府市の子ども司書12人を認定

講座を終えて「子ども司書」に認定された
子ども司書サミットで読み聞かせ体験

 別府市教育委員会と大分県教育委員会は、令和3年度読書だいすき大分っ子育成事業の「子ども司書養成講座認定式」を26日午前10時20分、市美術館で行った。
 県や市町村で行う研修や実習を受け、学校や地域の図書館で子ども司書として活動を行い、県立図書館のバックヤードを見たり、別府市立図書館で司書業務を体験したり、合計10単位以上修得した子どもたちを認定するもので、認定後1年間、読書行事への協力や友達、家族、地域の子どもたちへ読書の楽しさを伝える活動を行う。別府市では今回12人が認定を受け、認定式には9人が出席した。平成30年度から事業を実施しており、子ども司書は累計47人となった。
 寺岡悌二教育長が1人ひとりに認定証と記念品を手渡して「学校の中には、1日のはじめは読書から行っているところがあります。静かな中で落ち着いた環境で勉強が出来る。読書を通じて、将来の生きる力を高めてほしい。読書は人の心を養う上で大切です。学校の中で皆さんの力が発揮できるように応援したい」とあいさつ。
 認定証を受け取った子ども司書たちは「学校でも読書を広げていきたい」「普段できない体験が出来た」「本の魅力を学校図書でも発信したい」「本に関する友達“本友”ができた」などと感想を語った。
 引き続き、子ども司書が読書の楽しさを広めるための初めてのイベント「別府市子ども読書サミット~本の楽しさを伝えたい~」を開催した。
 はじめに、「子ども司書の提言」があり、別府市で1カ月一冊も本を読まない小中学生が643人いることに対して、自分たちが考える読書の魅力を語り、多くの子どもたちが読書を好きになるために、大人に「本が身近にある環境をつくって」「読み聞かせを」。先生には「学級文庫をつくってはどうか」「読書タイムを設けませんか」「宿題に読書を出しては」。小中学生には「図書館にまず行ってみてはどうか」「少しでも気になった本を読んでみて」「読んで面白かった本を友達に紹介してほしい」などと提言した。
 また▽ビブリオバトル▽読み聞かせに挑戦▽ポップをつくろうーの3つのブースを設けて、子どもたちに本に関わる楽しいイベントを行った。さらに、絵本作家のよしながこうたくさんが読み聞かせ&ペイントライブもあり、盛り上がった。