第5回全国中学生ビブリオバトル決勝大会で、別府市立別府西中学校の種子田空里さん(15)が最優秀賞を受賞。28日午前11時、長野恭紘別府市長に報告をした。
ビブリオバトルは、自分が好きな本の魅力を語り、どちらがより読みたい気持ちににされるかを競うもの。
種子田さんは、小さい頃から母親が読み聞かせしてくれたりした影響で、物語が好きになったという。校内で行われた予選から県大会に出場し、優勝。全国大会へ出場した。全国大会では、13人が出場し、4つのグループに分かれて予選を行い、上位者で決勝を行った。持ち時間は1人5分。表現力や分かりやすさがポイントとなる。
種子田さんは「アルジャーノンに花束を」で勝負。中学生の時に母親からすすめられた本で、思い入れが深いという。知的障害のある主人公チャーリーが、頭がよくなる実験に参加し、最初は応援してくれていた周囲の人が、自分より頭がよくなっていくチャーリーから離れていってしまう。先に実験を受けていた、白ネズミのアルジャーノンは、やがて亡くなり、チャーリーは、自分も同じ道を歩むことを知る。人生にとって何が大切なのかを考えさせられる1冊。
実際にビブリオバトルの様子を再現した種子田さんは「人生は自分で選択が出来るということ。頭が良くても心がないと意味がないと感じた」と語った。
「まさか自分が最優秀賞に選ばれるとは思っていませんでした。全力を出して優勝できたことは、うれしいです。間をうまく使うことに一番気を付けました」と話した。今月、別府西中学校を卒業し、進学も決まっているという。
長野市長は「素晴らしい発表でした。この本を読みたいと思った」と労った。