令和3年度消防功労者消防庁長官表彰の伝達式が29日午前11時、別府市役所で行われた。
消防職員や消防団員などの士気高揚を図るとともに、地域住民の消防に対する正しい認識と円滑な協力援助関係を確立するのが目的。職員、団員の現職で25年以上の在職経歴(団員は、過去25年間における出動率が60%以上)を持つ人が対象。表彰式は、新型コロナウイルスの感染予防対策で中止となった。
今回表彰されたのは、齊藤康二別府市消防団第3分団副分団長(59)と髙橋尚敏別府市消防署長(60)。長野恭紘別府市長が表彰状などを手渡して「これまでも、体をはって消防の最前線で市民の安全安心を守ってきたことが高く評価されたと思います。地域でさらに活躍をしてもらい、市民の安全安心を守ってもらいたい」と労った。
齊藤副分団長は、昭和59年に入団。「自営業をしていて、誘われて入りました」と話す。平成7年に班長、12年に部長を経て、20年から副分団長を務めている。「(表彰を)光栄に思います。みんなのおかげでここまでこられたと思っています。自主防災会の活動もしているので、これからも、いざという時のために頑張っていきたいです」。
髙橋署長は、昭和55年に別府市に採用され、平成23年に消防司令、26年に第2中隊長、28年に本部の予防課長、30年に警防課長を歴任し、令和2年から消防署長を務めている。「先輩、同僚、後輩に支えられてきて、深く感謝しています。25年間救助隊にいて、助かる命と助からない命がある中で、助けられなかった人の事を思うと、今でも残念に思っています。この表彰に恥じないように、これからは側面から出来る範囲でやっていきたい」とそれぞれ話した。