大分県は29日、第4期の「日本一のおんせん県おおいたツーリズム戦略」を発表した。期間は2022年度から2024年度の3カ年。
県民との協働で観光による活力ある大分県づくりをめざすために策定されている計画で、行政やツーリズムおおいた、各市町村の観光協会、観光事業者、商業事業者らが共通認識を持って同じ方向に全力でツーリズムの推進と観光振興を行う指針となるもの。
引き続き「日本一のおんせん県おおいた♨味力も満載」のキャッチフレーズを使い、大分空港の宇宙港など、新たな産業も含め、新型コロナウイルスなどの新たな感染症などにも対応しながら、地域住民の理解を深めてもらう計画となっている。長引くコロナ禍で、大きなダメージを受けている観光業界だが、チャレンジ精神を忘れずに観光振興を目指す。
推進指針は▽大分ならではの新たな魅力への挑戦=日本一を誇る温泉、豊かな自然と歴史文化など魅力的な観光資源をはじめ、宇宙港やホーバークラフト等の新たな素材も活用し、国内外から繰り返し大分を訪れてもらえるようにする。
▽感染症や災害にも強い安全・安心なおもてなしの実現=感染症や災害などの影響を最小限にし、早期に回復できる体制づくりを行う。正確かつ迅速な情報発信を官民連携で取り組む。多様化する旅行ニーズに対応した受け入れ環境整備を行う。
▽旅行者・観光事業者・地域住民の相互理解による持続可能な観光の実現=それぞれにバランスのとれた取り組みを推進し、地域の観光に関する課題解決に向けた取り組みを接触的に推進する。
主な取り組みとして①地域素材の磨き上げ②“おおいた”の魅力向上と効果的な情報発信③ポストコロナ時代に向けた戦略的な誘客④多様化する旅行ニーズに対応する受入環境の整備⑤DX(デジタルトランスフォーメーション)導入や人材の確保・育成等による観光産業の振興ーを行う。
2024年度までに、県内延べ宿泊者数783万人泊、観光入込客数2095万人、観光消費額2600億円を目標としている。