別府市公会堂大ホールがリニューアル

竹細工をイメージした新しいどん帳を前にあいさつをする長野市長
市民フィルハーモニア管弦楽団による記念演奏会も行われた

 別府市公会堂大ホールの改修が終わり、5日午前10時、リニューアルオープン記念イベントが現地で行われた。
 公会堂は昭和3年に建設され、平成6年には別府市指定有形文化財に指定されている。平成28年に耐震補強やバリアフリー化などの改修をし、1階を中央公民館、2・3階を市民会館として使用している。
 今回行われた改修は、椅子を559席から407席に減らして、ゆったりと座れるようにした。以前は、前後の幅が狭く、座り心地が悪かったり、膝が前の座席に当たるなどしていた。座席数は減るものの、前後左右に十分な間隔を開けることで快適に利用できるようにした。また、車椅子での観覧スペースを4席から8席に増やした。
 舞台のどん帳を、別府の伝統工芸である竹細工をイメージしたものに新調し、別府らしさをアピール。照明をLED化し、これまでもよりも多彩な演出が可能となった。施工は、㈱安部勇建設。
 イベントでは、はじめに花柳吉奈美さんと花柳奈美志郎さんがご祝儀舞として「長唄 鶴の寿」を披露し、花を添えた。
 長野恭紘別府市長が「平成28年の改修で外観は当時の姿となりましたが、中の使い勝手が悪いという声を聞いていました。座席をセパレートタイプにして、ゆったりと過ごせえるホールに生まれ変わりました。多くの人にとって、より使いやすいホールになったのではないかと思います。これからも皆さんに愛され、利用されるホールにしていきたい」とあいさつ。
 記念演奏として、別府市民フィルハーモニア管弦楽団が演奏を披露した。