湯治文化引き継ぎ運営

令和4年度の1番札を獲得した森田さん

 鉄輪すじ湯倶楽部(後藤一行組合長)は、令和4年度の「My温泉組合員」新規会員募集・更新イベントを10日午前10時、すじ湯前広場で開催した。
 昭和初期から湯治の場として親しまれてきたすじ湯だが、平成27年11月末に組合員や入浴者の減少により、やむなく閉鎖した。その後、再開を望む事が多くあり、すじ湯の「湯治文化」を絶やすまいと、平成29年に新しい組合員制度を発足して再開した。
 毎年、年間会員の更新時にイベントを開催し、新たなファンの獲得にも力を入れている。
 事務局の安波治子さんが「すじ湯ラバーの皆さんが集ってくれていると思います。これからもよろしくお願いします」とあいさつ。メインイベントは「1番札を誰が手にするか」。毎年、干支のイラストがついた札を発行している。柳屋の橋本栄子さんが前に立ち、じゃんけん。最後3人が勝ち残り、大分市の森田哲夫さん(58)が1番札を獲得。鉄輪・明礬を中心に休みの日には2カ所ほど楽しんでいるという。「思いもよらず、1番札を獲得し、びっくりしましたが、光栄でうれしい」と笑顔で話した。
 他にも、おせったい、コラボポスターを作成した大塚製薬福岡支店大分営業所からイオンウォーターが配られた。
 令和3年度は、個人組合員120人、サポーター組合員13人、旅館会員10軒だった。