「猪の瀬戸」小田さんに環境大臣表彰

長野市長に環境大臣表彰を報告した小田さん(中央)

 令和3年度自然公園関係功労者として、別府市のNPO法人猪の瀬戸湿原保全の会副代表の小田毅さん(77)が環境大臣表彰を受賞。18日午前10時45分、長野恭紘別府市長を訪れて受賞を報告した。山崎貴之環境省阿蘇くじゅう国立公園管理官も同席。
 環境省は、自然公園の保護とその適正な利用に顕著な功績があった人を表彰し、自然との交流及び自然の保護について、国民に正しい認識を深めてもらおうと表彰している。小田さんは、、阿蘇くじゅう国立公園くじゅう地域の中で、大分県から1人表彰された。
 小田さんは学生時代から生物に興味を持ち、観察・調査、保護の普及啓発活動を続けてきた。平成8年から阿蘇くじゅう国立公園で希少植物の生育状況の調査・保護、自然観察会を通じた自然保護思想の普及啓発、シカ対策や外来種駆除活動、自然公園・動植物の保護に努めてきた。
 小田さんは「私1人の活動ではなく、志を同じくする仲間と取り組んできました。自然観察会も9年目となり、今はサクラソウが満開で、道路からも楽しむことが出来ます。美しい環境づくりのため、年2回、周辺道路のゴミ拾いもしています。これを機に、由布・鶴見岳、猪の瀬戸湿原など全体の自然保護に努め、観光振興に努めていきたい。若い人にも参加してもらいたい」と話した。
 長野市長は「コロナ禍で、自然を満喫することに目が向けられていると思います。別府市が持つ素晴らしい自然環境を守っていくことが大切。これからも、ご尽力いただきたい」と労った。
 今年の観察会の1回目は24日で、午前9時半までに猪の瀬戸バス停に集合。参加費は保険料の200円。個人での参加は予約不要。