日出町議会議長

幅広い質問で活性化図る

工藤 健次(くどう けんじ)さん(70)

 3月に行われた任期満了に伴う町議会議員選挙後に開会された、令和4年第1回臨時会で指名推薦を受けて、議長に就任した。
 大分商業高校を卒業後、大阪府警に採用され、警察官として様々な任務に当たってきた。20年勤めて、大分県に戻ることを決め、奥さんの実家のある日出町真那井に移り住んだ。
 その後、民間会社で働き、仲間と警備会社を立ちあげた。「町議に出馬してはどうか」と声をかけてもらったが、仕事とのタイミングが合わず、断っていたという。
 「子どもの頃から、町議会議員や県議会議員が身近にいて、その人たちの活動をよく見ていて、いつか機会があったら自分も議員の仕事をやりたいなとは思っていました」と振り返る。2012年に初出馬して当選を果たし、現在4期目。
 初当選以来、定例会では毎回、一般質問を続けてきた。「幅広い分野で質問を行うことで、職員にも緊張感が出てくると思うし、議会も活性化すると思っています。もっと議会を活性化させていきたい」と話す。
 また、2016年から選挙権が18歳以上となり、成人年齢も今年度から18歳以上となったが、若者の政治離れは続いていることに対して「子どもの頃から、政治に接する機会を作りたい。今はコロナ禍で学校を訪れて意見交換などが出来ないが、傍聴に来てもらうなど、小さい頃から知ってもらうことが大事。思い切ったことをしたい」という。
 町執行部については「議会が活性化して、幅広く質問することで、執行部側もスピード感を持った対応をすると思っている」と話す。
 家族は妻と1男1女で、子どもたちは独立し、現在は真那井で夫婦水入らずの生活を送っている。
 趣味は、バイク。「警察官時代に、交通機動隊に所属して、白バイに乗っていました。若い頃は、スキーや登山も楽しんでいました」と笑顔で話す。由布市庄内町出身。