別府市消防長

安全管理の徹底など

浜崎 仁孝(はまさき きみたか)さん(55)

 「安全管理の徹底と市民に信頼される消防本部を目指す」と第一声。
 「我々消防の任務は、どのような状況下でも市民や観光客の生命・身体・財産をあらゆる災害から守ることです。徹底すべきは安全管理であり、組織がその上に成り立つことで安全・確実・迅速かつ二次災害を起こさない活動が出来ると確信しています。誰もが安寧に暮らすため、消防に寄せられる期待は大きなものであり、その期待に応え信頼される消防本部として、より一層、国、県、医療機関、消防団や自主防災組織などとの連携強化により、更なる組織力の向上を図っていきたいと思っています」と述べた。
 市消防の現状として、職員の平均年齢は36歳で、将来的にも大きな可能性を持つ職員ばかり。それぞれの分野では、専門的知識、技能、体力が必要とされるため、さまざまな経験をさせて一つひとつのスキルアップをさせることにより、総合的な人材育成につなげ、広い視野を持ち自信を持って仕事が出来る職場にしたいと考えている。
 市民には「これまで経験したことのない災害が起きています。日ごろから防災意識を持っていただき、正確な情報を基に早い行動に移ることが大切です。また、全国的に家庭からの出火件数が上位を占めています。火災を早期発見し被害の軽減のため、住宅用火災警報器の設置後は、電池切れや本体の経年劣化もあるので定期的な点検をお願いします」と呼びかけた。
 昭和42年生まれ、55歳。別府市出身。昭和60年3月に別府市立別府商業高校情報処理科を卒業後、同年4月に消防士を拝命。振り出しは本署消防隊だった。その後、消防隊、はしご隊、救助隊に配属され、救助隊は通算17年。平成20年に大分県防災航空隊副隊長として派遣される。27年に消防署第2中隊指揮調査隊長、28年に同中隊長、30年に市消防本部予防課長、令和3年に次長兼庶務課長を務め、4年4月に消防長を拝命した。
 趣味は、ウォーキングや単車に乗って四季を巡ること。
 座右の銘は「初志貫徹」。市民を守るために消防官となったその志を最後まで貫き通すことと思っている。