別府警察署(小林一成署長)は11、12日、同署2階会議室で特殊詐欺被害未然防止に貢献した2人に感謝状を贈呈した。
1人目はセブン―イレブン別府竹の内店マネージャーの中野昭雄さん(48)で11日午後1時30分から、贈呈された。
感謝状を手渡した小林署長は「以前も特殊詐欺を防いでいただき、今回も貴重な財産を詐欺の被害から防いでいただきました。今後もよく見ていただき、詐欺被害未然防止に協力をお願いします」と述べた。
セブン―イレブン別府竹の内店に4月15日夜、80歳代男性が来店した。男性は、架空料金請求詐欺(サポート詐欺)の犯人から電子マネーカードの購入を申し向けられていた。中野マネージャーがレジ対応した際、男性が電子マネーカード(5千円分)を購入しようとしたことから特殊詐欺を疑い、購入目的を聞いた。パソコン修理などのキーワードから詐欺と確信し、すぐに鉄輪交番に通報。そして男性に購入しないよう説得した。
中野さんは「今後も詐欺被害の未然防止が出来るよう精進していきます。従業員には詐欺被害につながる高額な電子マネーカードの購入時には声かけをしたり、別府警察署、鉄輪交番の協力でポップなどを貼って注意喚起をしています」と述べた。
セブン―イレブン別府竹の内店の未然防止は2回目で、平成31年4月24日にも架空料金請求詐欺未然防止で署長から感謝状が贈呈されている。
2人目は日本生命保険相互会社大分支社新別府営業部保険外交員の戸田望さん(39)で12日午後3時から、贈呈された。
感謝状を手渡した小林署長は「高額な貸付のため疑問に思い、上司に相談するなど組織的に対応し、高齢女性の財産を守ることが出来ました。今後とも、協力をお願いします」と述べた。
戸田さんは顧客の高齢女性から契約貸付の申し出があり、4月19日に女性宅を訪問した。その際、貸付金額が高額にも関わらず、女性は使い道を説明せず、貸付についての家族への相談を拒否。切羽詰まった様子で早く現金が必要であると説明したことから不審に思い、その場で契約せず、上司に報告。後日、同支社の野村昌司支社お客様担当部長(43)とともに女性宅を訪問。女性が名簿削除名目の架空料金請求詐欺に遭っていることが判明、別府署に通報した。
戸田さんは「大切なお客さまを守ることが出来て、良かったです。日ごろからお客さまに寄り添った営業活動をしています。声かけなど今後も未然防止できるような活動していきます」と述べた。
別府署管内で今年に入り5月11日までに特殊詐欺5件を未然防止している。また、同日までの特殊詐欺被害は9件(架空料金請求6件、還付金3件)、金額は約533万円。