別府青山看護学校に改名

手指の消毒方法について学ぶ新入生たち
矢田学校長(右)と岡本英子副学校長

 別府市医師会が設立・運営する上田の湯町の市医師会看護専門学校が4月に「市医師会立別府青山看護学校」(学校長・矢田公裕市医師会長)に校名を変更した。
従来は中学、高校を卒業して准看護師や看護師を目指してきたが、今年度から高校を卒業した生徒が入学できる全日制のみの看護専修学校(3年過程)となった。
 昭和30(1955)年10月に地域医療の担い手育成を目指し、市医師会立別府准看護婦養成所としてスタート。51年に専修学校の許可を受け、52年に市医師会立別府准看護専門学院に校名を変更するなどカリキュラム改正を繰り返してきた。
 卒業生は准看護学科4141人、看護学科1813人の計5954人で、その多くが地域医療の担い手として活躍している。
 昔は病院に住み込む人も多く、働きながら准看護師や看護師を目指して勉強していた。お嫁に行くときは院長が親心で嫁入り道具をそろえてあげた、そんな人情ばなしがあった時代。
 学校一新に伴い、改修工事を行い、母子在宅実習室を新たに作り、沐浴槽を整えた。家庭の居間を想定した実習室も整えた。県内の看護学校としては初めてのタブレット端末を導入して電子テキスト化した。
 新入生35人(女子26人、男子9人)は25日、コロナ禍での感染予防として消毒方法を学ぶなど、フレッシュな気持ちと、真剣な眼差しで授業にのぞんでいた。
 矢田市医師会長は「学校設立67年になります。しっかりと自分で考えて行動できる看護師、地域に根ざし地域に貢献できる看護師を育ててゆきたい」と話している。