青山中学校でICT活用授業

青山中学校で生徒たちがICTを活用した授業を受けている様子を見学した

 別府市は、令和4年度第1回総合教育会議を16日午後1時50分、市立青山中学校で行った。
 テーマは「ICT(情報通信技術)を活用した今後の教育について」で、青山中学校で1年から3年までの教室を回り、配られたタブレット端末をどのように活用して授業を行っているのかを実際に見学をした。
 授業では、生徒は先生の話を聴きながらそれぞれのタブレットに表示されたテーマをもとに、プレゼンテーションでいかに魅力的な提案を行うかを主体的に考えたり、英語、数学などの授業を受ける姿が見られた。
 引き続き、体育館で行われた会議で、長野恭紘別府市長は「印象的だったのは、タブレットを使っている子も使っていない子も楽しそうに授業を受けていたこと。コロナ禍で苦しい生活を強いられているのではという思いもあったので、そういう意味では、少し安心しました。タブレットを活用した授業は、あれだけでは詳しい中身は分からないが、一端を垣間見ることが出来た。便利なツールとして有効に使ってもらいたいと」とあいさつ。
 今年4・5月に学級閉鎖を実施した7校のうち、小学1年生の学級を除いた6校でオンラインなどを活用した授業やアプリを活用して学習を行うなどした。タブレットの家庭への持ち帰りは、当初はオフラインで出来る課題を出し、現在はオンラインでできる課題も出していることなどを説明した。
 また、大分大学教育学部附属小学校によるICTを活用した授業の取り組みについて紹介があった。
 委員からは「どうすれば子どもたちが将来の力をつけていくのか、発想の転換をし、授業のデザインの仕方をしっかり検証していかないといけない」「タブレット使わなければいけないという強迫観念に捕らわれすぎているのでは」などの意見が出た。タブレットは教具ではなく、あくまでも“文房具”として使うことが理想で、子どもたちの将来につながる活用方法が重要との考えを共有した。