天皇陛下が皇太子時代の平成19年12月に別府市のビーコンプラザで開かれた「第1回アジア太平洋水サミット」の開会式で述べられたおことばと記念講演などを集録した冊子「皇太子徳仁親王殿下『水に関するご講演集』」(特定非営利活動法人日本水フォーラム発行、A4版143ページ)が、宮内庁から浜田博前市長(83)の鉄輪風呂本の自宅に届いた。
浜田さんが宮内庁にお礼の電話をすると、県内では広瀬知事と浜田さんの2人だけに贈ったと分かった。浜田さんは当時のことを次のように話した。
皇太子さまをビーコンの玄関でお迎えしたとき、親しみやすく穏やかな笑みを浮べていました。森喜朗首相も同行していました。ご講演のテーマは「人と水~日本からアジア太平洋地域へ~」で、世界の水事情にふれられ、水への造詣が大変深い印象を持ちました。
会食のとき広瀬知事に温泉ツーリズムの話しをすると、知事がその話しを皇太子さまにもするよう勧めてくれました。皇太子さまに温泉ツーリズムについて話すと、興味を持って下さいました。4分休符つきの温泉マークで「別府で3泊」を意味する私の名刺を受け取って下さり、胸のポケットに入れました。皇太子さまは音楽にも造詣が深いのです。知事は「よかったね。大臣クラスの名刺もなかなか受け取らないんだよ」と言ってくれました。
こんなご縁があって講演集の本を宮内庁が贈ってくれたのだと思います。あの感動を思い出しました。私にとって一生の宝物です。