各候補者が大分市内で第一声

参議院選挙が公示され、各陣営ともに支持者が集まり気勢を上げた

 第26回参議院議員選挙が公示され、7月10日の投票日まで、18日間の熱い戦いが幕を開けた。
 国民民主党の現職・足立信也候補は大分市の大手公園、自民党新人の古庄玄知候補は大分市のお部屋ラボ祝祭の広場、共産党新人の山下魁候補はJR大分駅南口広場、参政党新人の重松雄子候補は大分市の城址公園でそれぞれ出陣式を行った。出陣式は行わなかったものの、届け出をすませたNHK党新人の二宮大造候補は県庁の近くで、無所属新人の小手川裕市候補は大分市の中春日交差点でそれぞれ第一声をあげ、支持を訴えた。
 届け出順に、脱原発を訴える小手川候補は、自然環境の保護、気候変動への早急な対応、憲法改正よりも人権条項の徹底・浸透、格差社会の是正などを図るため、消費税を廃止し、教育費を無償になどを掲げる。
 古庄候補は、6年前の1090票差の雪辱を果たすべく支持拡大に努めてきた。コロナ禍で影響を受けた地域経済の支援や、子育て支援、地域に密着した医療・介護・福祉の充実、格差是正などを訴えている。
 「誰に投票しても同じということを変えたい」と訴える二宮候補は、毎月10万円づつ国民全員に支給する「ベーシックインカム」の導入を掲げるとともに、党が推進するNHKのスクランブル放送化の実現を目指す。
 今回は単独候補となった山下候補は、憲法を生かして平和を守ることや、やさしく強い経済、持続可能な社会の実現を訴える。両親の戦争体験から反戦と非核の思いを強く持ち、米軍演習や伊方原発をなくすとしている。
 足立候補は、コロナ禍の収束を見据えた医療・介護体制の構築や「給料が上がる経済」の実現、新しい産業の創出・育成で大分県を活性化、教育・研究開発を支援して「人材育成先進県」へ―などの政策を掲げている。
 インターネットを中心に活動をしている重松候補は、食の安全安心と「食は命」を呼びかける。輸入食品に頼らず食べていけるように、自給率をあげ、子どもたちへ安全な食を確保していこうと訴える。
 また、比例区でも各政党が支持を訴える活動を展開。自公連立の与党が過半数を確保して安定政権を維持するか、一部共闘が敗れて足並みが乱れている感もある野党が多くの議席を獲得し、与党に迫れるか注目される。