参議院選候補者に聞く

小手川 裕市候補(55)=無、新

 22日に公示された、参議院議員選挙において、今日新聞では立候補した6人にアンケート調査を行い、それぞれの考えを聞いた。全8問を2回に分けて、候補ごとに、届け出順に掲載する。

――出馬の動機は
 アベ政治を終わらせるため。岸田政権になってもアベ政治が続いている。核共有化などを言い出す人が自民党を実質的支配し、岸田総理もそれに引っ張られている。総理大臣時代に118回ものウソを付いた人がいまだに国会議員。地元の利権等で当選してしまう彼を、国民投票で罷免(失職)させられる制度を作りたい。
――一番訴えたいことは
 ロシアの無謀なウクライナ侵略を一刻も早く止めさせたい。人の命は一度失えば、同じ姿では二度と戻ってこない。平和憲法9条を持つ日本が、世界中に対して、戦争やめよう、武器を減らそう、核兵器なくそうと呼びかけることが大事。それをやりたい。格差を是正すること。消費税を廃止させ、教育費を無償にする。非正規社員の正規化を推進。同一労働同一賃金を企業等に守っていただくため法律を制定し、労働の部品化等により不当な扱いを受けている方を救済する。介護や保育職員の処遇を大幅に改善し、かつ公務員化を図る。最低保障年金制度の創設や、農家戸別所得補償を実現したい。
――岸田内閣について、現政権をどう考え、評価しているか
 安倍晋三氏の傀儡政権、操り政権だと考えている。安倍氏に引っ張られて、岸田総理は核兵器禁止条約にも批准せず、その第1回締約国会議のオブザーバー参加も見送った。分配と成長から、「分配」が抜け落ち、何がしたいのか分からない。消費税減税の考えもなく、ほとんど評価できない。
――コロナ禍や原油高騰、物価上昇が続く中、国民生活は厳しい状況だが、国として国民へどのような支援が必要だと考えるか
 消費税を廃止するか、少なくとも減税することが必要。ガソリン税を大幅に引き下げる等の措置が必要。安全な食糧を提供してくださる農家への支援や、自然エネルギーへの大幅な転換、蓄電池の普及に力を入れることが、外的要因に左右されない日本の力になると考える。