同期の絆生涯の宝に

戦闘訓練で自衛官候補生として成長した姿を披露した

 陸上自衛隊第41普通科連隊(中村英昭連隊長)は25日午前10時、令和4年度自衛官候補生課程教育の修了式を別府駐屯地で挙行した。18歳から25歳までの16人が教育課程を修了し、今後は後期教育で各部隊に配属される。
 中村連隊長(1等)が告達、候補生を代表して堤拓海さん(23)=福岡県出身=が申告を行った。古池丈瑠さん(20)=同=に修了証書が授与され、成績優秀だった候補生として堤さんに連隊長賞が贈られた。
 中村連隊長は「現在の我が国を取り巻く安全保障環境は、一段と厳しさを増しています。また、近年は自然災害が大規模化の傾向にあり、災害への迅速な対応が必要となっており、万全な即応体制も維持しなければなりません。このような状況で、我が国を防衛する新たな『人材』、すなわち自衛官候補生の育成は非常に重要です。今日の修了式を迎えられたのは、自分だけの力ではないということを忘れてはいけない。同期の存在、教育隊長をはじめとする基幹要員、これまで育ててくれた家族がいたから。これから各部隊において、それぞれの職種ごと、専門的な教育を受けることになるが、ここで経験した訓練や同期の絆を生涯の宝として、自信を誇りをもってさらに精進してもらいたい」と式辞。
 修了式終了後、自衛官候補生による戦闘訓練の展示が行われ、雨が降る中、これまでの訓練の成果を披露した。
 候補生は、別府駐屯地をはじめ、大村、健軍、北熊本、大分、竹松、玖珠の各駐屯地に配属される。