山下 魁候補(45)=共産、新
――ロシアのウクライナ侵攻などを受け、日本における安全保障についての考えは
ロシアの侵略を口実に、他の与野党は「改憲せよ」「軍事費を増やせ」「核共有の議論を」など、大軍拡への大合唱をしています。「軍事対軍事」では平和はつくれません。政治の役割は、戦争を起こさないための外交に知恵と力を尽くす事。ASEANは、友好協力条約を展望する壮大な構想を明らかにしています。日本は、憲法9条を生かした外交で東アジアに平和をつくる。
――憲法改正についての考えは
憲法9条改憲に反対です。これまでの政権が大原則にしてきた「専守防衛」を放棄して「敵基地攻撃能力」(反撃能力)を保有し、軍事費を「GDP比2%以上」5兆円以上も増やす大軍拡へ進めようとしています。「戦争放棄」を宣言した9条のもとで許されないのは明らかです。米軍が軍事行動を始めたら、自衛隊が米軍と一体となって派兵されて行く事につながります。
――「おんせん県おおいた」は観光県であり、アジア唯一の「宇宙港」が大分空港にできるが、観光や産業施策についてどう考えているか
コロナ禍以前、前政権は、観光を成長戦略の柱と位置づけ、インバウンド重視の政策を促進してきた。コロナ禍の元で、インバウンド頼みの観光政策は破綻。大分の豊かな温泉を含めた自然を生かした観光、地域経済の発展を図ることは重要です。観光客を呼び戻す需要喚起策など自治体が取り組めるよう、国の財政支援も必要。地域住民の要求と合致している事、関連業界間で利益格差など生まない事など大切。
――県民に向けて、選挙活動の展開は
今回の参院選挙は、これからの日本の平和と国民のくらしがかかったかつてなく、重要な選挙です。「大軍拡やめ、平和、くらし守る希望ある政治を」を掲げて、直接、街頭から有権者に訴えていく事を基本にしています。県内遊説で廻る中で、それぞれの自治体や地域で演説会や、小集会なども無数に開き、党政策の内容や考え方、疑問などにも応えて行きます。