念願のJリーグ目指しライセンス申請

J3クラブライセンス申請を行ったことを発表した清原社長(左)と生口GM

 サッカーJFLに所属する、ヴェルスパ大分はJ3クラブライセンスの申請を初めて行い、4日午後1時、大分市のJ・COMホルトホール大分で記者会見を開いた。
 ヴェルスパは2003年、豊洋精工株式会社と協力企業のソイテックスジャパン株式会社の社員で構成する「HOYO FC」として結成されたチーム。翌年から、大分県4部リーグ、3部、2部、1部リーグと順調に上がってきた。2009年には大分県1部リーグで優勝を果たし、九州リーグに昇格。九州リーグで2連覇をして、地域決勝ラウンド3位の成績を残してJFLに昇格を決めた。一昨季はJFLで優勝をして、昨季は3位と上位をキープ。
 昨年、Jリーグに昇格するための条件の1つである、「百年構想クラブ」に認定され、別府市、大分市、由布市をホームタウンとして活動を続けている。「地域の価値となれ」を合言葉に、「夢・感動」をクラブ理念にして、地域貢献活動にも積極的に取り組んできた。
 J3へのクラブライセンスを獲得するには、JFLで4位以内、百年構想クラブ中の上位2チームに入ることやトータルの観客動員数が3万人以上など、競技、施設、人事体制、ホーム、財務の面で判断される。現在、全体では4位、百年構想クラブ内では3位となっている。
 会見には、清原裕輔代表取締役社長と生口明宏取締役専務兼GMが出席。清原社長は「ファンや、サポーター、パートナー企業などの熱い支援でここまでこられました。心から感謝しています。Jリーグはサッカー選手の憧れの舞台。最後まで諦めず昇格に向けてトライしていきたい。同じ地域でJリーグのチームが2つあるのは、なかなかない。新しい大分の価値になると思う」と話した。
 しかし、年間の観客数目標を突破するには、残り7試合で2万4千人の動員が必要。今後は、昭和電工ドームでの試合もあることから、観客数増に力を入れていきたいところ。「認知度の部分がまだまだ浸透していないと思っている。この機会に、より多くの人にスタジアムに来て応援してもらいたい」と話す生口GM。
 今後のホームゲームは、▽23日=FCティアモ牧方、午後3時、昭和電工ドームサッカー場A▽8月28日=鈴鹿ポイントゲッターズ、午後1時、昭和電工ドーム▽9月11日=ラインメール青森、午後1時、ジェイリーススタジアム▽同18日=ヴィアティン三重、午後1時、昭和電工ドーム▽10月16日=ホンダロックSC、午後1時、昭和電工ドームサッカー場A▽11月20日、クリアソン新宿、午後1時、昭和電工ドーム。