別府鶴見丘高校でキャリア教育講話

1、2年生の希望者40人が首藤“先輩”の話を聴いた

 大分県立別府鶴見丘高校(阿南典久校長)は26日午後2時、1・2年生のキャリア教育講話を同校で開催した。希望者40人が参加。
 講師は、鶴見丘高校の45回生で先輩の首藤剛熊本大学薬学部准教授(45)で、「新時代に必要なチカラとは?~個の深化とアントレプレナーシップでVUCA時代を乗り切ろう~」と題して講話した。
 首藤准教授は「私も高校生の時、小田切優樹先生の話を聴いて、熊大薬学部に進学しました。誰かと出会うことは、よいエネルギーがもらえます。その後、大学のスタッフとしてだけでなく、ベンチャー企業の社長もしています。人生の転機は必ず訪れます。その時に見落とす可能性もあるので、心にアンテナを張っておくことが大切。人生100年時代になって、親の時代とは皆さんの時代は違います。65歳でも若く、人生をマルチステージで考えなければいけなくなり、85歳まで働く覚悟が必要になります。健康寿命という問題は、理系だけでは解決できません。社会構造を考える必要があり、文系と理系が同じ課題にそれぞれのアプローチで解決していくことが必要です」
 「VUCA(変動制)時代と言われ、これまでの能力はあっても他力本願な『グライダー型人間』から、能力と実践力を兼ね備え、自分で飛び上がる『飛行機型人間』になることが重要。アントレプレナー(起業家精神)を持って、新しいものをつくろうという気持ちが大切」と後輩にエールを送った。
 引き続き、希望者18人が残って座談会を行い、薬学について詳しく話を聴いた。