個人情報持ち帰り紛失

会見で謝罪する堀教育長(中央)ら関係者

 日出町教育委員会は4日午後4時、町中央公民館で記者会見を開き、社会教育課所管の個人情報が入ったUSBメモリー1本を紛失したと発表した。
 助成金申請に係る申請者5人分と同課が主催する講座に申し込んだ116人分の住所や氏名、連絡先が入っていた。一部、町外の人も含まれている。
 堀仁一郎教育長は冒頭に「該当される皆さんには、ご心配、ご迷惑をおかけしておりますことに心からお詫び申し上げます」と謝罪した。
 後藤良彦社会教育課長の説明によると、町教委職員が7月14日に処理期限の迫った業務を自宅で行うため、同課が所管するUSBメモリーにデータを保存して持ち帰り、作業を行った。同月26日に情報セキュリティー推進委員の定期検査(月1回)でUSBメモリーが足りないことを指摘された。職員が自宅で探したところ、紛失していることが分かったという。「自宅で紛失した可能性が高く、現在も探している」と説明。関係者には電話で状況の説明と謝罪を行っているという。
 町の規定では、USBメモリーに個人情報を入れることはもちろん、自宅に持ち帰って作業をすることも認められていない。USBメモリーを持ち出す場合には、課長の許可が必要で、許可はとっていなかった。本来、管理職が一元管理し、持ち出しの場合は管理職の許可を得て、持ち出した日などを記載することになっている。同課でも同様の管理をしていたが、一部の係については、「頻度が高かったため、係に任せていた」と説明した。
 今後は、管理職が一元管理し、鍵のかかる場所に保管。職員に対して、個人情報の取り扱いなどについて研修を徹底するなど、再発防止に努めるとしている。