湯山クレー射撃場に新しい施設完成

テープカットをする関係者

 湯山クレー射撃場にラビットクレー射撃施設が完成した記念式典と大会が27日午前9時30分、同射撃場で開催した。
 ラビットクレー射撃施設は昨年11月に完成したが、新型コロナウイルス感染症の影響で記念式典が行えず、同日の開催となった。
 ラビットクレー射撃とは、水鳥を想定したトラップ射撃や山鳥を想定したスキート射撃とは異なり、地上の小動物を想定した射撃。左右のクレー放出器から陶器製の標的が時速約30㌔で放出され、地上を転がっていくクレーを散弾銃で射撃する。
 有害鳥獣の捕獲数の増加、誤射防止、銃の取り扱いとマナー、新たな捕獲班員の育成が目的。
 式典では、初めに久保賢一別府市鳥獣害対策協議会会長が「毎年、有害鳥獣による農林業への被害は深刻であり、それが原因で農家が農業を断念するケースは少なくないと聞いています。より実践的な動きをするラビットクレー射撃施設で練習をし、有害鳥獣の捕獲に務めて下さい」とあいさつ。続いて、来賓の松﨑智一副市長、市原隆生別府市議会議長が祝辞を述べた。また来賓の小野正明別府市議会副議長が紹介された。
 テープカットを、松﨑副市長、市原議長、小野副議長、久保・市鳥獣害対策協議会長、冨田能範別府市猟友会長が行った。
 記念式典終了後、冨田会長が大会ルールを説明し、25人が5班に分かれて25発を2回のサイクルで射撃し、得点を競った。
 今後、同施設は銃の狩猟免許を持っている人が利用できる。