令和4年第3回市議会定例会が1日午前10時、本会議場で開会した。会期は28日まで。
長野恭紘別府市長が「市長に就任して2期目に入る時に公約として掲げた、図書館等一体的整備、別府ツーリズムバレー構想、東洋のブルーラグーン構想の実現の3つの構想の実現に向け、取り組んでいます。新図書館は基本・実施設計策定の段階にあり、令和7年度末の開館に向けて着実に事業を進めています。ツーリズムバレー構想では、起業・創業の新たな担い手と、それを支援するサポーターや企業とのビジネスマッチングの構築など、別府を起点とした新しい産業が芽吹くための環境づくりが順調に進んでいます。東洋のブルーラグーン構想についても、いよいよ実現に向けて具体的に動き出します」。
新型コロナウイルス感染症の第7波への対策、ウクライナからの避難者の現状、子ども医療費の拡大、別府市制100周年に向けてた取り組みなどについても報告した。
上程中の議案について、一般会計補正で11億3千万円を計上。「主なものとして、子ども一人ひとりが権利を保障され、夢や希望をもって成長することができるよう、潜在的に支援が必要な子どもを早期に発見し、適切な支援へと繋げるため、子ども見守りシステムを構築する経費や、原油などの燃料価格の高騰に伴う電気料金の値上げが社会福祉施設の運営に影響を与えているため、大分県と併せて電気代高騰対策を講じる。新型コロナの感染拡大を防止するとともに、市民の安全安心を確保するため、別府市PCR検査センターの開設期間を令和5年3月末まで延長する。温泉の温度低下や噴気・沸騰泉の減少等が見られる現状の課題を解決し、将来にわたって持続可能な温泉の安定供給、さらには資源の確保や活用を図るため、温泉マネジメント計画を策定する経費、世界に発信できるスパリゾート施設を備えた「東洋のブルーラグーン構想を実現する公園」を整備するため、公園設置基本方針を策定する経費を計上。小中学校体育館、地区体育館等に空調を整備するための経費を計上しています」などと説明をした。
大呂紗智子代表監査委員が一般会計及び各特別会計について「経常収支比率は、前年度に比べて5・8ポイント改善して91・1%。財政状況は、少子高齢・人口減少社会の進展による社会保障費の増大や公債費、維持管理固定費の増加等により、一層厳しくなることが見込まれる。限られた資源と人材を最大限活用し、最小の経費で最大の効果が得られるように十分に検証しながら、行財政運営のスリム化、適正化及び効率化に向け、更なる取り組みを」。公営企業会計決算について、水道事業は「今後、老朽化した水道施設の更新や耐震化など多額の工事費用が継続的に必要となることが予測されることから、中長期的な視野に立った計画、効率的な事後湯投資等に努め、将来を見据えた事業運営を」。下水道事業については「公衆衛生の向上、生活環境の向上・改善など安全・安心で快適な市民生活や美しく暮らしやすい街づくりのための都市基盤施設。厳しい経営環境ではあるが、市民からの信頼に応えるサービスを実現するように」とそれぞれ要望した。
上程された議案は、6日午前10時から本会議を開いて、議案質疑を行う。