別府溝部学園短期大学(溝部仁学長)は令和4年度第8回秋卒業証書授与式を5日午前10時、85年館2階多目的ホールであり、ライフデザイン総合学科ビジネス・観光コース4人が羽ばたいた。
式では、溝部学長が留学生一人ひとりに卒業証書を手渡した。
認定証などの授与として全国大学実務教育協会情報処理士認定証、同協会ビジネス実務士認定証、同協会観光実務士認定証、温泉コンシェルジュ基礎認定証、温泉コンシェルジュ応用認定証の授与者の名前が読み上げられ、代表としてグルン・ロシニさん=ネパール=が受け取った。また、学生の自治活動に対する特別功労賞としてタマン・スニルさん=ネパール=に表彰状が贈られた。
溝部学長が「2年前から中国からの留学生が出国できずにいます。合格した留学生はリモートで勉強をしています。今回の卒業式の留学生は少ないですが、本学の建学の精神『自立・自活できる人材の育成』を体現したと思います。日本語だけでなく多くの資格を修得するなど努力に敬意を表します」。
来賓の嶋幸一後援会長が「この2年半、日本だけでなく世界はコロナというパンデミックに襲われて、非日常の生活をしてきました。学生生活もコロナの影響で授業が対面とオンラインの併用になり、実習や行事も制限され、大きな戸惑いも感じたと思います。このような逆境の中で、皆さんは学業に励み、さまざまなことを学び身につけ、規定のコースを修了しました。この2年間の努力に敬意を表します」とそれぞれ式辞を述べた。
溝部佳子副学長がお祝いの言葉を述べ、日本舞踊「潮来出島(いたこでじま)」をお祝いで舞った。
タバ・マガル・バラシャットさん=ネパール=が記念品(パソコンなどの学習機器一式)の目録を贈呈した。
在校生を代表してパル・ディレンドラ・バハドゥルさん(食物栄養学科)が送る言葉を述べ、卒業生を代表してグルンさん(27)が「早いもので、別府溝部学園短期大学の留学生活は今日で最後になります。この学園で過ごした2年間の留学生活は、毎日が楽しく、充実しており、一生忘れられないものとなりました。仲間と笑ったこと、楽しかったことが昨日のように感じられます。温泉コンシェルジュの授業で、別府八湯の温泉に行ったことは、代えがたい経験になりました」とお別れの言葉を述べた。
卒業した留学生4人は、別府市や由布市に就職する。
認定証授与者や被表彰者は、次のとおり。(敬称略)
【認定証】▽全国大学実務教育協会情報処理士認定証=グルン・ロシニ、シェルパ・ダワ、タバ・マガル・バラシャット、タマン・スニル▽全国大学実務教育協会ビジネス実務士認定証=グルン・ロシニ、シェルパ・ダワ、タバ・マガル・バラシャット、タマン・スニル▽全国大学実務教育協会観光実務士認定証=グルン・ロシニ、シェルパ・ダワ、タバ・マガル・バラシャット、タマン・スニル▽温泉コンシェルジュ基礎認定証=グルン・ロシニ、シェルパ・ダワ、タバ・マガル・バラシャット、タマン・スニル▽温泉コンシェルジュ応用認定証=グルン・ロシニ、シェルパ・ダワ、タバ・マガル・バラシャット、タマン・スニル
【表彰】▽学生の自治活動に対する特別功労賞=タマン・スニル