混浴温泉世界の新プロジェクト発表

会見をする山出淳也総合プロデューサー

 混浴温泉世界実行委員会は新プロジェクト「Alternative―State(オルタナティブ・ステート)」の記者説明会を7日午前11時、別府市役所記者会見室で行った。
 オルタナティブ・ステート第1作目は現代アーティストのサルキス氏(83)による「オルタナティブ・ステート#8Les Anges de Beppu(レ・ザンジュ・デ・ベップ)」。
 コンセプトは「世界を異なる形で再生させる旅の入口」。将来が期待される若手から国際的な巨匠まで、半年ごとに1組のアーディストを招聘。4年間で8組のアーティストが8つの作品を制作する予定。このプロジェクトによって、別府市がいつ訪れても町とアートを楽しめる場所としてさらに魅力が高まることをめざして、実施する。今プロジェクトは、きたる別府市政100周年に向けた記念事業としても位置づけている。
 説明会では、山出淳也総合プロデューサーが「記念すべき1作品目は、全世界で開催した個展は100を超える国際的なアーティスト、サルキス氏による新作。サルキス氏と別府のつながりは、2009年に開催した別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』に参加したことに始まる。今回の新作は、虹色に光輝く『天使』が別府市中心市街地の夜空に浮かび上がる」と説明した。
 また、サルキス氏のビデオメッセージが流された。
 今回の作品「レ・ザンジュ・デ・ベップ(別府の天使)」は、JR別府駅から近いホテル「AMANEK Inn Beppu」の屋上看板(横8㍍、高さ5㍍)に、虹色の有機的な光の線(LED)によって描かれた天使の両翼が設置される。夜間(日没から午後11時ごろまで)のみ姿を現す作品は、アーティスト自身の呼吸のリズムをもとにした間隔の8秒ごとに明滅を繰り返す。
 点灯式は10月7日午後6時30分、海門寺公園で行う。