別府市議会の令和4年第3回定例会③

 別府市議会は令和4年第3回定例会を21日午前10時から再開し、一般質問の2日目を行った。
 平野文活氏(日本共産党議員団)と安部一郎氏(自民党議員団)が新型コロナウイルス対策や教育、温泉行政などについて質問を行った。

教員の働き方改革は

平野文活氏(日本共産党議員団)

平野 文活氏

 平野氏は、教育行政について、「教員の長期病休者の中でも、メンタルヘルスが原因で休まれている人が多いということをずっと問題にしてきた。代替教員の確保など現状は」と質問。
 松丸真治学校教育課長が「1カ月以上休んでいるのは20人で、うち、メンタルが要因なのは14人。12人が確保された」と説明。
 平野氏は「背景は様々あると思うが、その1つが、長時間労働にあると思う。業務改善計画が作られた。月に80時間以上時間外労働する教員は減少しているが、45時間以上残業する先生が小学校で17%、中学校では36・9%。多いと認識すべき」と指摘。「働き方改革といっても、改善には、人を増やすか、仕事を減らすかしかない」とした。
 教員配置数の実態について考えを質した。松丸課長は「(配置は)県で行われている。教職員の増数は必須と思っているので、国や県に要望していきたい」と述べた。
 さらに、学校における配布物について「こども新聞の7月14日号を配布したが、保護者から、政治的に偏っているのではないかという話があった。判断力が未熟な子どもへの配布物としては極めて不適切ではないかと思う。現物を見ないで許可をするのはありえない」と指摘。
 柏木正義教育部長が「今後は、直接配送する場合でも、教育部でも確認したい。配慮不足だった。配布物等については配慮してきたつもりだったが、今後はさらに配慮したい」と答えた。

公園行政のあり方は

安部一郎氏(自民党議員団)

安部 一郎氏

 安部氏は、公園行政について「協議録がないと、議員が協議の課程のチェックが出来ない。行政上、どのように協議したのか、市民の声を入れたのか、開かれた行政を作るのは当たり前だ」と指摘。
 阿南寿和副市長が「日々の協議を含め、すべてを見せることには至らない。概要については示している」と答えた。
 上人ケ浜公園整備について「砂湯は、宿泊や買い物は別の場所で行うので、経済波及効果が認められる。『ウェルネスツーリズム』そのもの。業者選定には、十分配慮を」と要望。
 松屋益治郎建設部長は「選定評価項目の中に、地域経済の活性化がある。委員に内容を精査してもらいたい」と答えた。
 春木川公園について「公設卸売市場への影響大きい。福岡から直送してくると思う。市場の経営が困難になると思う。真剣に対応と対策を考えてもらいたい。商店街の生の声を聞いてもらいたい」と質問。
 松﨑智一副市長が「整備する施設の性質などによって市民の意見を聴取するのは必要だと思う」と述べた。
 鉄輪地獄地帯公園について「駐車場を無料にしてほしい」と要望。長野恭紘別府市長は「駐車場の無料は今の段階では考えていないが、市民の利便性を向上させるため、今後は考えていきたい」とした。
 撤回された鍋山エリアでの開発について危機感を持っていることなどについて意見を述べた。