最後の最速タイムは2・06秒

全力で10㍍を駆け抜けた参加者

 南立エンジョイ倶楽部(佐藤哲朗会長)が主催の「第10回世界一短い徒競争選手権大会ファイナル」が10日午前9時、市立南立石小学校グラウンドで開催され、164人が出場した。
 2~90歳の男女は、幼稚園以下、小学1~6年生、一般男性・女性、高齢者(65歳以上)男性・女性、後期高齢者(75歳以上)男性・女性の13クラスに分かれ、最速を競った。
 競技はファーストステージとして、各クラス10㍍を2本走る予選を行い、ベストタイムの上位5人がセカンドステージとなる各クラスの決勝戦を行う。スターター、タイムの計測は、市陸上競技協会員が務めた。
 開会式では、佐藤会長が「多くの方に参加いただき、ありがとうございます。164人のうち75歳以上の後期高齢者の方が31人います。また、大分市や宇佐市からの参加もあります。平成25年から始まった大会は、今回で10回目を迎え、ファイナルとします。これまでの大会では、3世代あるいは4世代、障がい者の方との交流が図られました。メディアやSNSを通じて、全国や世界に発信できたことはまさに世界一の大会と自負しています。これまで1520人の参加をいただきました。今後、世界一短い徒競争が全国や世界中でスポーツイベントとして取り組んでいただければ、この上ない幸せです」、来賓の長野恭紘別府市長がそれぞれあいさつした。
 また、来賓の野口哲男、森山義治、森大輔3市議、安部一郎別府市陸上競技協会会長、金丸和浩市陸上競技協会理事長、寺岡悌二別府市教育長、安部恵市立南立石小学校長、淵義徳同小教頭らが紹介された。
 続いて、3世代で5人で出場している中村昌代さん家族が「10㍍に熱い思いを込めて、ありがとうを込めて、笑顔で、駆け抜けることを誓います」と選手宣誓をし、大会が開幕した。
 その後、エキシビジョンとして、長野市長と選手宣誓をした中村さん家族が10㍍を走り切った。
 出場者は入念に体の状態を確認して、競技用のスターティングブロックを使い、地面に手をついた姿勢でスタート。約2秒でゴールするので、いかに早くスタートをきり、トップスピードに持っていくかが勝負を分けた。中には、フライングを取られる選手やゴール直後で転倒する選手もいた。
 決勝戦では各クラスで0・1秒を争う戦いがあり、決勝での最速タイム2・06秒を記録した。
 各クラスの結果は後日、掲載する。