ひとまもり・まちまもり協議会連携会議

各協議会の取り組み事例の発表や意見交換が行われた

 別府市は10日午後2時半、市役所でひとまもり・まちまもり協議会連携会議を開いた。約30人が出席。
 市内を7つの自治区にわけて、それぞれ「ひとまもり・まちまもり協議会」を設置している。中規模多機能自治の実現に向けて、活動をする中で各協議会の活動をお互いに知り、課題とその解決策について意見交換をする場。
 長野恭紘別府市長が「視察にも行き、これからという時に新型コロナウイルスの感染が拡大し、やりたいことが100%は出来なかったと思います。その中でも、特色のある活動をしてもらい、少しずつ協議会が浸透しているようでうれしく思います。今は小学校単位や町単位で出来ていることも、将来的には出来なくなる可能性があり、その時に始めるのではなく、早い時期から始めることが必要。大きな枠があれば、小さい事も出来る。広域的にやっていきたい」とあいさつ。
 各協議会の会長がそれぞれの取り組みや思いを一言ずつ語り、事例発表として、木下勇南部ひとまもり・まちまもり協議会事務局長、幸勝美中部ひとまもり・まちまもり協議会長、平石栄二山の手ひとまもり・まちまもり協議会長がそれぞれ組織づくりや人材育成、会議や事業のすすめ方について話した。
 南部は、温泉部会を立ち上げて共同温泉の維持管理を進めたり、学校部会を作って学校との連携強化を図るなどしている。構成団体も最も多く、今後は、まつりや防災、スポーツの部会も立ち上げたいと積極的に活動をしている。中部は、会議などの書類様式を作り、誰が役員になってもスムーズに運営が行えるように工夫をしている。「まずは気安く参加できる活動を中心に進めていく」とした。山の手は、地域デジタル推進クラブを立ち上げ、リーダー6人を育成し、地域内でスマホ教室やスマホを活用した「電活町内」を目指している。
 意見交換では、拠点づくりについて質問が出た。現在、拠点を設置しているのは、山の手と朝日大平山。長野市長は「空き家などを有効活用するのも良いと思う」と提案。また「拠点は大事で、それと共に、事務局機能の強化も大事」との意見が出てた。今後はスマホ教室の推進や各協議会が抱える課題解決に向けたさらなる取り組み、協議会ごとの意見交換会などを行う予定。